調査対象:全国のビスネット会員 消費生活アドバイザー500人
回 答 者:消費生活アドバイザー100人
調査方法:メールによる回答選択方式及び自由記述
調査期間:2010年2月26日~3月1日
長い間消費者から支持され、時代に合わせて買い物の楽しさを提供してきたデパートですが、日本百貨店協会が1月に発表した全国百貨店の年間売上は6兆5842億円と、24年ぶりに7兆円を割り、売上減少が止まりません。デパートの閉店も相次ぎ、デパート離れや消費の冷え込みを実感せざるをえない状況が続いています。 そこで今回は、デパートの利用頻度や利用減少の理由などを尋ねながら、デパートを切り口に、今後の個人消費活性化についてどのように考えているか調査しました。 |
設問4.デパートで買い物する金額は、数年前に比べて変わりましたか。
設問3で、来店頻度が「減った」と「変わらない」の差は11.0ポイントであった。しかし、購入金額は「減った」が55.0%と、「変わらない」との差が19.0ポイントも開き、消費不振を感じざるをえない結果となった。

設問6.デパートでものを買わない個人的な理由としてあてはまる主なものを3つまで選んでください。
景気低迷の中、価格を意識しない人はいない。「価格が高い」69.0%は当然の結果といえる。
特筆すべきは、「ほしい商品がない」が44.0%にも上ったことである。「デパートに行っても買う気がおきない」も17.0%と、わくわくしたり、商品の魅力を感じることができない消費者が多い。続いて、「商品が選びにくい」21.0%「商品を見るのに時間がかかる」17.0%と、探している商品が見つからず、店内をウロウロする消費者の姿が目に浮かぶ。その結果、「店内の移動に疲れる」と、デパートから足が遠のいていく。
また、ここ数年の相次ぐデパート閉店が影響しているのか、2割をこえる人が「デパートが近くにない」と回答している。しかし、昔は少し遠くても、行くこと自体が楽しくてデパートに足を運んでいる人も多かったのではないだろうか。消費者は今、デパートは、買い物する1つの場所に過ぎないと感じているともとれないか。

設問9.現在、あなたはどんな時に購買意欲がわき、買い物をしますか。主なもの3つまで選んでください。
6割を超える人が「セール」と回答している。できるだけ安く購入したいという消費者の心理はどんな時でも変わらない。「イベント・催事」も49.0%と、“楽しみ”にひかれる人も多いのもうなずける。
続いて「カードなどのポイント割増」33.0%と、お得感があったり、「限定品(期間・数量など)」販売22.0%と、“今だけ、ここだけ、少しだけ”といった言葉があると、買いたい気持ちがかきたてられる。
また「マスコミ等で話題の商品と紹介されたとき」2割弱。やはりTVや新聞などマスメディアの影響は大きいが、その一方で、「店員から商品のよさを説明されたとき」も16.0%に上っている。店員が地道にしっかりと商品の魅力を伝えることができれば、消費者の購買意欲を高めることができるといえるのではないか。

設問11.どのようにすれば、今後個人消費がのびると思いますか。あなたの考えをお書きください。
(一部抜粋)
- デパート店内は多数の店があるので圧迫感があり、疲れるわりには、特によい買い物ができたとは感じないし、活気があるとも感じられない。そこにいるだけで楽しめる空間作りや、カウンセリング・アドバイスの豊富な知識を店員には求めたい。高い値段の商品なら付加価値を求めたい。(東京都 40代女性)
- ネットや店頭販売など買い物方法も選択でき、商品の情報があふれる中にあっては、有名なブランド品にも、ただ安いだけの品にも魅力は感じない。機能性の高い商品、(高価でも)環境への配慮をアピールした商品、安全性に優れ取り扱いが容易な商品、季節を問わず使える便利な商品など、何らかの「訴える力」があり、「所有してよかった」と思えるものを買いたい。独創的なアイディアのある、付加価値の高い商品を揃えてほしいと思う。(茨城県 40代女性)
- ○買いたいものがあってデパートに行っても、店員さんの商品知識が少ないこともままあります。(間違って解答されるのも困りますが)
○知らないから調べて返事しようという意気込みの方もいらっしゃいますが、「ありません」で終わってしまう方も多いです。
○博多駅は通勤経路ですが、今は何の面白さもないので、阪急の出店には大変期待感があります。食料品が充実すれば、多くの方が帰宅途上に購入されると期待しています。
○大阪の百貨店には「郵便局」があって、土日でも大変便利です。(新天町にはありますが)阪急に作って欲しいです。
○アマゾンの顧客分析には本当に脱帽です。百貨店も顧客データは十分あると思いますので、そのデータを元にオススメ商品を提案していただけたらもっと購入するものがあると思います。
(福岡県 40代女性) - 社会全体で言えば、将来の経済的不安がなくなれば個人消費は伸びると思います。 百貨店などの小売については、ビジネスモデルがネット社会の今では古くなっています。高齢化社会での小売のあり方を変えるなどの検討が必要と思います。(神奈川県 40代女性)
- 品のいい製品や品質優良の商品が揃えてあり、店員もレベルの高い商品説明が出来ると信頼感が増し、来店客が増えるのではないか。(奈良県 60代男性)
- 下取セールは2度ほど利用した。まずは店に来てもらう事が肝心だと思うのでグッドアイデアだと思った。そして、店に行くと楽しかったり発見があったりしないと、店までわざわざは足を運ばない。例えば、デパートなら、時間や物両方の消費生活の提案を期待している。そういう意味で、バイヤーの人が、えりすぐりの商品や美味しい店を足で発掘して、どんどんデパートで紹介、またはテナントとして誘致したらいいと思う。もちろん期間限定でもかまわない。そして、それらの情報はホームページを開くと、すぐにわかるようにネッ情報も充実させる事も忘れずに。
(岡山県 50代女性)
(※これは調査報告から一部抜粋したものです。)
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