『ビスネットの昼休みへようこそ♪』第五回 ~お土産~

2020/12/08

こんにちは。「ビスネットの昼休みにようこそ♪」
さて、最近のビスネットはお土産天国。GOTOキャンペーンの恩
恵も受けて、北から南から、西から東から、福岡にいながらにし
て各地のお菓子をいただけます。昼休みになると、Kさんが「開け
ていいですかー?」とニコニコしながら、箱を開封し、お菓子を
配ってくれます。わーい、わーい♪今日はどこのお菓子かな…。

民間会社のお土産に関するアンケート調査*によると、旅先などで
自分用のお土産を「必ず買う」と答えた人の割合は3割、自分以外
用のお土産を「必ず買う」と答えた人の割合は5割でした。自分よ
り、自分以外の人へお土産を買う傾向が高いんですね。ちなみに、
お土産を渡す相手は「家族」「友人」「職場の同僚、上司」の順番。
お土産を選ぶときに重視するポイントは「旅行先の名産や名物であ
る」「味がおいしい(おいしそう」が上位2つでした。
納得させられるこのアンケート結果ですが、外国人(とりわけ欧米人)には意外に感じられるのかもしれません。


理由1:お土産は誰に買うもの?
「お土産」のことを英語で「souvenir(スーベニア)」といいます
が、「souvenir(スーベニア)」は「記念品」という意味でもあり
ます。なので、誰かに買って帰るものというよりも、旅の思い出に
自分のために買って帰るメモリアルというニュアンスが強いのだそ
うです。どうりで、スーベニアショップには、名所の絵のついたマ
グネットや「I♡NY」とか書かれた地名入りのTシャツやらが並んで
いるわけだ。「あれ、お土産にもらっても困るよねー」と思ってい
ましたが、そもそもお土産に込める意味が異なっているからなんで
すね。


理由2:土産と言えば、食品でしょ?
お土産の定番である個包装のお菓子って、海外のお土産屋さんで
はあまり見かけないですよね。中国、台湾、韓国あたりだといくら
かありますが、日本のようにバラエティに富んだその土地ごとの銘
菓が何種類も出ているとまではいきません。
日本の「土産」の起源については諸説ありますが、神様へのお供物
をいれる入れ物である「みやけ」であるというのが有力だそうです。
神様に貢物をささげたのちに、供え物(神饌)を神様とともに食す
ことを「直会(なおらい)」といいますが、直会にいない人のため
に持ち帰ったものが「土産」の起源と考えられているとか…。神様
と一緒に食べるものが起源だから、日本ではお土産といえば食品と
いうのが当たり前なんですね。


今年は、コロナ禍で旅行業界が大きな打撃を受け、各地のお土産業
者も苦境に置かれていると言われています。さきほどのアンケート
結果では、自分用のお土産を必ず買うと答えた人のお土産の予算額
は3900円、自分以外に必ず買うと答えた人の予算額は4800円。
誰かにお土産を買っていくことは、その分お金も使うので、経済も
回っていきます。
旅先で、現地のものを買って帰り、それを誰かと一緒に食べる。こ
れは、一緒に旅することができなかった誰かへの思いやりであると
ともに、旅先の経済を応援する気持ちの表れ。そう考えると、日本
的なお土産は、持って帰るのがちょっと面倒でも、やさしさがあふ
れているようで悪くない。そんなことを考えながら、今日はどこの
銘菓をいただこうかな…と頭を悩ませる今日この頃です。

*カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社
『お土産に関するアンケート調査』(インターネット)
2018.4.27~5.7 調査対象:18~69歳の男女1,502名