「ビスネットの昼休みへようこそ♪」第14回 オーガニック(第2回)

2021/09/08

こんにちは、パクチーです。
前回から、情報誌「なっとく!Life」と連動して「オー
ガニック」をテーマにしています。今回は、海外でのオーガニ
ック事情について聞いてみました。
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海外でのオーガニック事情について聞いてみるのに思いつい
た相手はパクチーの姉。数年前まで、外国に赴任する義兄とと
もに海外生活を送ってきました。料理好きなので、いろんなと
ころでお買い物もしています。
「ねえねえ、海外ではオーガニックってどんな感じで売って
るの?」
「うーん、日本だとごく一部の人が買うって感じだけど、も
っとハードル低いし、普通に売ってるよね~」
日本とはちょっと違う感じのようですね♪それでは、もう少
し詳しく聞いてみましょう。

 

 

まずはアメリカ。アメリカでオーガニックといえばオーガニ
ックに特化したスーパー「ホールフーズ(Whole Foo
ds Market)」が有名。アメリカでは街に一つはあるよ
うな全国チェーンのスーパーで、姉も一番利用していたスーパ
ーだそうです。えっ?お姉ちゃん、オーガニックとかこだわる
人だった?
姉によると、ホールフーズを利用していたのは、オーガニッ
クだからではなく、味がおいしかったから。アメリカの一般的
なスーパーは日本のスーパーに比べて、商品の質が低く、特に
鶏肉は処理が悪いのか臭くておいしくなかったといいます。ホ
ールフーズのものにはそういうところがなく、味もgood。そし
て、驚いたのが日本でオーガニックというと、小さくて、見栄
えの悪い野菜という印象ですが、ホールフーズにおいてある野
菜はふつうのスーパーの商品よりも、新鮮で質もよく、きれい
な野菜だったといいます。(なので、ホールフーズの売り場はと
っても美しい)値段は一般のスーパーよりも少しお高めだけれ
ど、味は確か。姉は「日本でいえば成城石井みたいな感じ?」
と表現していました。高級スーパーなので、一つのステイタス
として「私はホールフーズのものしか食べないの」という人も
結構いたといいます。
ただ、そういう人ばかりではなく、商品の安全安心が目的の
人も当然多く、ホールフーズで販売していた冷凍枝豆が中国産
だったということで「結構な問題になってた」そうです。(中国
製のものを信用していない人はアメリカでも多いようです)

 

 

では、次にヨーロッパの状況について聞いてみましょう。ス
イスは、ヨーロッパのなかでもオーガニック製品の消費が多い
オーガニック大国です。スイスではどんな感じだった?
姉によると、スイスに限らず、ヨーロッパではオーガニック
製品は「Bio(ビオ)」と呼ばれていて、このビオ製品はどこ
でもたくさん売られているそうです。スーパーには必ずビオコ
ーナーがあるほか、専門店もたくさんあって、モールや商店街
などには、ビオの店が一つぐらい入っているのが普通。そうい
う店は商品も豊富で、野菜、果物だけではなく、肉、魚(サー
モンなどの養殖魚)や加工品、ビタミン剤などのサプリまでビ
オマークがついた食品がたくさん。そのほか、洋服やコスメな
どの日用品も販売していたそうです。その店を利用しているの
は、環境に強い問題意識をもつ一部の人というわけではなく、
小さな子供がいる人やちょっと健康にこだわりがあるぐらいの
人たちだったそう。
気になるお値段は「若干高いぐらいじゃないかな…。普通の
人が買える値段だよ」だそうです。

 

 

最後に、アジアについても聞いてみましょう。「シンガポール
ではオーガニックなかった?」
「うーん…。ほとんど見なかったんじゃないかな…」との答
え。そもそも外食が多いシンガポールでは、調理は自分で行わ
ず、すべて外食で済ませる人も多いくらい。調理する場合でも、
お手伝いさんが買い物することも多く、あまり食材にこだわる
という感じではなさそうだったといいます。みんなが食事をす
る屋台村(ホーカー)にはさまざまなお店がありますが、味と
価格が第一で、オーガニックにこだわったお店は見かけたこと
がないとのことでした。ただし、シンガポールの富裕層がいく
ような高級レストランは縁がなかったのでわからないというこ
とでした。

 

 

以上は、日本の一般的な消費者である姉から見た海外のオー
ガニック事情ですが、それを聞く限り、どうも欧米ではオーガ
ニック製品が日本よりもずっと一般的で、身近なものであるよ
うです。そして、必ずしも環境に関して高い意識をもっている
人だけが選んでいるというわけでもないようです。

日本でも世界の流れに合わせて、2050年までに有機農業の農
地を全体の25%に増やす目標を掲げています(今は0.5%)。
なので、これからオーガニックはもっと私たちの身近なものに
なっていくと思われますが、せっかくオーガニック産品が増え
ても、私自身、今のぼやっとした知識やイメージで、ちゃんと
商品選択できるのかかなり不安…。というわけで、この機会に
オーガニックについてちょっと勉強しておこうと思いました。

 

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