「ビスネットの昼休みへようこそ♪」第18回 ダイエット

2022/01/05

こんにちは。パクチーです。
本年もどうぞよろしくお願いします。
年明けにふさわしい話題が何かないかな~と年末から頭を悩
ませていましたが、年が明けて、「そうだ!これだ!」と思い
つきました。
新しい年にふさわしい話題…それは「ダイエット」
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「ダイエット」を思いついたのは、今年の初夢が影響してい
ます。初夢がどういう内容だったのかは全く記憶していませ
んが、自分の丸くなった顔を見て衝撃を受けたことだけはは
っきり覚えています。
「そろそろ痩せないとまずいんじゃない?」というお告げ
を受けたのかも…。トホホ…

 

 

それに加えて、「ダイエット」がホットなテーマだったのは、
Mさんが昨年末から減量チャレンジ中(のはず)ということも
ありました。(個人情報を漏らしてごめんなさい♪)
健康診断の結果を受けて、先月、Mさんは初めて保健指導の
プログラムを受けることになりました。宅配便で送られてき
たタブレットを利用して、自宅でのオンライン指導。どんなこ
と言われたんですかー? 
Mさん
「いろいろ普段の生活のこと聞かれたんだよね。私の場合は、
食後のお菓子が問題だって。でも1日77キロカロリー減ら
せばいいんだってよ。それぐらいならできそうな気がするよ
ね」

えっ?1日77キロカロリーでいいの⁉おやつを半分ぐらい
我慢すればいいんじゃない?
健康のための必要な分だけの減量のため、「それぐらいならで
きるかも」と思わせるような絶妙な目標ラインです。

なんだか聞いただけで、痩せられるような気がしてきたぞ。
いいなぁ、保健指導。
結果が出たかどうかもぜひ教えてくださいね、Mさん♪

 

 

 

 

本来、「ダイエット」は夏の季語になるだけあって、薄着に
なる初夏から夏にかけて話題になりやすいもの。ただ、年が明
けた今頃の時期も「正月太り」との関係で、テレビや雑誌でよ
く取り上げられます。その関係で、忘れられないのが、「納豆
ダイエット事件」です。
2007年、フジテレビの「発掘!あるある大事典Ⅱ」で取り
上げられたことをきっかけに、突如納豆ダイエットブームが
起きました。番組では、納豆を「毎日」「朝晩1パックずつ」
「よくかき混ぜ、20分以上放置したあと」で食べると2週
間で痩せられると紹介されました。
「食べるだけで痩せられる」というお手軽さに加えて、放送さ
れたのが正月明けの1月7日。正月太りが気になる時期の放
送に、視聴者が熱く反応して、翌日から一気に納豆が品薄状態
に…。全国のスーパーから納豆が消える事態になりました。
ところが、その後、番組で紹介された実証実験の結果や研究デ
ータがねつ造されたものだったことが判明。番組は打ち切り
に追い込まれました。

この事件の経過を改めて見ると「納豆食べるだけで痩せる
はずないでしょ。バカバカしい。」と感じてしまいませんか?
でも、今でも似たような「○○を食べるだけで痩せられる」と
いうダイエット情報はネットに氾濫しています。
食事制限も運動もしないで痩せることがないのは、当たり
前ですが、ただ、どうしても人間は易きに流れやすいもの。簡
単に痩せる方法があるなら試してみたいと思ってしまうよう
です。怪しい情報に振り回されないように、消費者も気をつけ
ないといけませんね…。

 

 

さて、ダイエットに関する問題は、不確かな情報が氾濫して
いることだけではありません。最近、大きな問題と言われてい
るのが女性の「やせ」問題。特に若い女性は5人に1人がB
MI18.5未満のやせ体形なんだそう。
若い女性に「やせ」が多いのは、つまり栄養が足りていない
から。そういえば、10、20代の女の子を持つ周りの友人たち
も「うちの娘、あんまり食べないのよね~」としばしば口にし
ています。
それもそのはず、20代の女性であれば一日に1950キロカロ
リーが必要エネルギーであるのに、摂取しているのは平均で
1694キロカロリー*1。これはなんと食糧難だった終戦直後の
1946年と同レベル‼

にもかかわらず、やせたいという若い女性のなんと多いこ
とか…ある調査*2では、20代女性の80%以上にダイエット
経験があるといいます。
この痩せ願望の強さがどこからくるのかはいろいろ指摘さ
れるところですが、「太っている」と感じる比較の対象に理由
があるように思われます。
少し前になりますが、太っていると感じる理由について尋
ねた調査*3では、中高年が「身長、体重、体脂肪などから判断
して」「過去の自分と比べて」太っていると感じる一方で、20
代では「他人と比較して」太っていると感じるという答えがダ
ントツの一位でした。
SNSの有名人や「やせ」の割合が高い同世代の友だちと比べ
て、「太っている」と感じてダイエットに励む。そのスリムに
なった姿を見て、ほかの子もまたダイエットをしたくなる…
そんな悪循環が起きているような気がします。

「やせ」の女性の増加は、低体重で生まれる子どもの増加に
つながり、その子どもは将来病気になりやすいと言われてい
ます。子どもの問題がなくても、他人との比較で太っていると
感じ、ダイエットに励むというのはなんだか息苦しくも感じ
ます。
ここはひとつ「みんな太って、みんないい。」「みんなで
太れば怖くない」ってことにしちゃったらどうでしょう?

 

 

ただし、太ってもいいのは、本当は痩せている人の話。

健康診断の数値から、ダイエットが推奨される私みたいな

人は、残念ながらそこには入っていません。

というわけで、今年はがんばってみようかなぁ、ダイエット。

 

*1 厚生労働省「平成29年国民健康・栄養調査結果の概要」

https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000351576.pdf 

*2森下仁丹㈱ダイエット意識に関する調査

https://www.jintan.co.jp/file/newspdf000405.pdf

*3厚生労働省「平成20年国民健康・栄養調査結果の概要」https://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/11/dl/h1109-1b.pdf