「ビスネットの昼休みへようこそ♪」第21回 非常食

2022/04/11

こんにちは。パクチーです。
今年度から、わいわい塾がリニューアルしました。その第一
弾のテーマは「非常食」。
「いろんな非常食を食べ比べて、おいしい非常食を見つけた
い!自分の口に合うものを見つけたい!」という食いしん坊
の私の熱烈な主張が採用されました♪ばんざーい♪
けれど、Kさんからはこんな一言が…
「そのそも、非常食に味を求めるってどうなの?そういうと
きは食べられるだけでいいんじゃないの?」
いえいえ、Kさん。非常食だからこそ、味が大事!

 

 

その分野の専門家というわけではありませんが、私は非常食
に関心が高いと思っています。きっかけは、高齢の両親のこ
とでした。

私の両親は千葉県で、夫婦二人で生活しています。東日本
大震災のとき、高齢の両親を心配して、私は福岡からせっせ
と防災用品や食料を宅配便で送りました。
幸い直接の被害はありませんでしたが、当時は地震後もし
ばらくの間、計画停電が行われていました。まだ寒さが残る
時期だったので、オール電化の家に住む高齢の親に温かいも
のを食べてもらいたくて、駅弁についているような発熱機能
つきの非常食なども送りました。
しかし、結局、計画停電は行われず、食料も入手できるよう
になったので、私が送ったものは食べられることはなく、賞
味期限が切れるとともにさようなら…トホホ

 

 

千葉県は、福岡と比べて災害が多く、その後も地震は頻
発し、大型の台風も毎年のようにやってきます。ところが、
年々、両親とも心身共に弱まり、普段から買い物はネットス
ーパー頼りの綱渡りのような生活に…。
こんな状態で災害が起きたらどうする?と不安になった私
は、何はともあれ水と食料さえあればどうにかなるかも…と
思い、非常食を買い集めるようになりました。
幸い実家のそばのホームセンターは、防災コーナーが充実し
ていて複数の非常食を買うことができました。ちなみに、福
岡は、最近でこそ季節を問わず防災用品を売るコーナーがあ
る店が増えてきましたが、非常食の品ぞろえはまだ少ないよ
うに感じます。

 

 

最初に買い集めたものはアルファ米などのご飯もの(白飯だ
けではなく、五目ごはん、ピラフ、わかめご飯など)でした
が、そのうちそれだけでいいのか?と思うようになりまし
た。
両親は高齢になるにつれて食のパターンが固定的になり、朝
はパン、昼は麺類中心、夜は魚のおかず+野菜がたっぷりと
いう感じ。
こんな食生活を送ってる人が、毎食アルファ米食べる???

そこで、両親の好みにも合いそうな、パンやおかず、スー
プ、野菜ジュースなどバラエティを増やして、いろいろ買い
そろえるようになりました。
ただ、注文するときにいつも感じていた疑問。これって、食
べたことないけど、本当においしいの? 

 

 

一度味見をしてみればいいのですが、非常食はどれも普通の
食品よりも割高。缶詰のパンひとつとっても500円ぐらい
するので、食べてみるのはちょっと躊躇します。それを、お
かずにご飯にスープになんて、何種類もやったらいくらかか
ることか…
おいしいかどうかわからない割高なものを味見がてら何種類
も食べるということは個人でやるには非常にハードルが高い
…。だったら、何人かで味見してみたら…?という思いが結
実して今回のわいわい塾になりました。(わいわい塾では、
みんなで非常食10種類以上を味見してみます)

私の場合は、高齢の両親のためという事情がありましたが、
みんなそれぞれ食の好みがあります。
最近は、普段食べているものを少し多めに購入して、それを
食べながら補充もしていくという「ローリングストック」が
推奨されています。
ところが、ずぼらな私からすると頻繁に買い足すのは面倒く
さい。やっぱり5年ぐらい賞味期限がある非常食はベースと
して欠かせないよね…と思っています。

 

で、最初にもどってKさんの疑問。
「非常食においしさを求めるのはどうなの?」への答え。
普段、バラエティに富み、美味しい食事を食べなれている
私たちが非常時だからといって、美味しくないものを食べ
て、満足できると思う?
自分が被災しなくても、物流や生産へのダメージで、流通
が再開するまでそれなりに時間がかかるのもよくあること。
それまでの間、口に合わないものを食べ続けられる?
むしろ、非常時こそ美味しい食事を食べて、元気をつけたい
と思うんじゃないかな…。
最近は味にもこだわった非常食も出ているみたいだから、今
のうちに味見して、自分の口にあうものを買いそろえておく
のがいいんじゃない?