なっとく!コラム「穴子の旬のこと」門司ベース 下関キッチン

2022/03/25

穴子の旬こと

皆さまは、穴子の旬をご存知でしょうか?
ほとんどの方は春から夏だと思われていませんか。
実は俗に長物(ながもの)と呼ばれる魚類、メジャーなところでは鰻・穴子・鱧などですね、これら長物は冬が旬です。びっくりしますよね。
ネット検索しても、ほとんどが初夏から夏にかけてが旬と書かれてますし、鰻なんかは土用の丑に食べる習わしがあって、その日に「今年初めてのうなぎぃ~」って喜んでる方も、夏の鱧に梅肉のっけて冷酒でキューって方も旬は夏季だと思われてるはずです。でもね、これらの魚は、冬が旬なんです。まぁ鰻なんかは養殖が主流になってますので、いつでもどこでも脂が乗ってうめぇ~ってなるんですが、天然物なんかは冬に比べると、随分味が変わります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜ調理本やレシピブログなんかで夏が旬ってなっているかというとこう言う訳なんです。魚は長物に限らず、抱卵前に身体を作り込み、卵へ養分を与え、お腹の中で卵を育て産卵します。実はその抱卵前こそ最もおいしくなる時期であり、旬なのです。産卵したての魚はガリガリになります。穴子でいうと、この傾向が二月後半から三月中旬まで見受けられます。産卵については謎が多く、私見はありますが、ここでは控えておきます。で、その時期を過ぎた頃から穴子はメチャクチャエサを食べます。フードファイター並みに。身体はほっそいのにお腹だけパンパンの状態で水揚げされるその姿のコワいこと、コワいこと。まるでディズニーやワンピースに出てくるワルそうな顔をした奴らみたい。


話を戻しますが、そのコワい時期が、三週間から長くて二ヵ月くらい続き、それが過ぎるとまともな姿が戻ってきます。これらが夏に向かう魚となり、多少なり身体が戻ってるんで美味しくなるとされる所以であります。その為、本によっては旬が二回あるとか、冬も旨いだとか言っていますが、私共水産加工屋から言わせれば冬が旬です。あの淡麗爽快と言われるなど、冬にしゃぶしゃぶで頂くと鍋面に脂が浮いて被膜が出来るほどです。スダチのきいたぽん酢をチッとつけてハムハムしたら、まず嫌なこと忘れます。

 


野菜の世界でも冷凍野菜なんかは、旬の時期に収穫され冷凍

されたモノですので、時期外れの生野菜とを比較すると栄養価が高く、

価格も安定し、尚且つ便利ということで人気なんだそうですね。

 


弊社でも旬の魚を旬の時期に仕込み、一年を通して一番美味しい状態で皆様におとどけできるようにして作り上げています。って宣伝して、終わりにします。ご精読ありがとうございました。

 

代表取締役 小野 憲

 

 

 

 

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