2004年 03月 10日
原稿執筆者:消費生活アドバイザー 加藤 徳子

初めての妊娠がわかると嬉しいものです。
そこで早速、ベビー用品の売り場へ行くと、あまりのグッズの多さにびっくり。
売り場によく置いてある「準備リスト」などを見てみると、これはいくつで、これは何個、など必要数まで書いてあります。
お金がかかるとは聞いていたものの、こんなにいろいろ必要なのかしら?何しろ初めてなので、よくわかりません。
私もこのたびこのような経験をして、いろいろ勉強になりましたので、まとめてみたいと思います。
以前、NHK教育テレビで最低限必要なものはたった3つと紹介していました。
「肌着」「オムツ」「ガーゼ」です。
私がこれを見たときはもう出産も終わってしばらくした頃だったのでまったくその通りだと思いました。もっと早く見ていれば無駄に買わなかったのにとも思いました。いろんなモノが溢れる今日、必要なものだけを選ぶのは本当に難しいと感じました。
これは数が少ないと困ります。新生児の時は何かと汚れるハプニングが多く、1日に何度も着替えさせることがあって、私の場合足らなくなって急きょ買いに行ったもののひとつです。
いろんな形がありますがおすすめなのは、短肌着とコンビ肌着(足が分かれている)です。
短肌着は、特に何の模様もない、白いものが安価で良いと思います。素材は吸湿性に優れたダブルガーゼか伸縮性の良いメリヤスが良いでしょう。ガーゼの方が型崩れがなく、私は使いやすかったです。

コンビ肌着は夏場はこれ1枚になることもあるので、模様があると良いかもしれません。でも真っ白の物でも良いのです。
赤ちゃんの肌着は裏表がとても分かりにくかったり、短肌着とコンビ肌着の見分けがつかなかったりするので私は胸のところに刺繍(イニシャルやお花、とんぼなど)などしてすぐ分かるようにしていました。これは便利です。
これは絶対にたくさん必要です。布オムツにするか使い捨ての紙オムツにするかはそれぞれの考えがあるので、おまかせするとして、私の場合は紙オムツでした。
新生児用からS、M、Lなどサイズがありますが、安く売っていたからといってあまりたくさん買い置きすると、サイズが合わなくなって無駄になることがあります。気をつけてください。特に最初の1年は体重の増え方は千差万別です。母子手帳に書いてあるようなグラフのとおりにはいかないものと思ったほうが良いかもしれません。これと同じくらい必要なのはお尻拭きです。これも1つしか買っていなかったので急きょ買いに走りました。
これは何かと便利です。でも5-10枚くらいあれば大丈夫だと思います。

以上が絶対に必要な3点です。これ以外は足りなくなったとき、必要になったときに買いに行けば充分間に合うと思います。あまりはじめからあれもこれもと買うのはお勧めできません。無駄になってしまう事があるからです。
次に挙げるものは買うときにはよく考えた方が良いものです。
私の場合完全に母乳だったので、湯冷ましを飲ませるのに使ったくらいでほとんど使いませんでした。なのに、3本もあってそれも値段の高いものを買ったりしていたのでもったいないです。
あらかじめ数枚を買っていましたが、更にお祝いにいただいたりして数が多くなったにもかかわらず、うちはよだれが少なかったのであまり使いませんでした。赤ちゃんというとよだれかけとすぐにイメージしてしまいがちですがこれも個人差は大きいようです。
私が入院していた病院では石鹸は普通のもので充分、沐浴剤は使わないと指導されました。
あとベビーローションやオイルなども私は使いませんでした。
店先でとてもかわいいのでつい買ってしまうものです。
でも新生児の時はあまり外出することもなく帽子があって良かったとは思いませんでした。
それにすぐに頭が大きくなってしまいあっという間に使えなくなりました。
また手袋はしない方が良いという意見もあります。
退院してから赤ちゃんとどう過ごすかをイメージしてください。私はベッドは買わずに布団だけにしました。夜中赤ちゃんが泣いた時に自分は布団なので起きあがるのが大変だと思ったからです。
私は編物が好きなのでいろんな物を作りました。毛糸で作ったニギニギ、ベビーシューズ、ベビードレス、胴着、帽子、ロンパース、靴下、ベスト、など。
すべてが無駄だったというわけではないけど、使う機会が少なかったりであまり使わないものがありました。これらを作ったという自己満足のほうが大きいです。

重宝したものはコットンで編んだ長い丈の打ち合わせになった胴着でした。これは脱ぎ着がしやすく気温の調節に便利で新生児から1歳くらいまでと長く使えました。
毛糸で編んだズボンやロンパースは見た目はとてもかわいいのですが、着心地や手入れなどに難点がありました。また、2歳にもなるとイヤなものはイヤで、毛糸で編んだコート(力作)は、今しか着れないのに、絶対に着てくれませんでした。
オムツ5枚くらいとお尻拭きなど必要なグッズを入れる小さなバッグやカゴがあると便利です。
それを持って寝室やリビングへ移動すればいいのです。
母乳の人は古いTシャツの胸のところに穴をあけてその上からブラジャーをすると便利です。それを着ていれば肌の露出が少ないので冬なども寒くないし、外出先でも人目があまり気にならないです。
本屋に行けばたくさんの育児書や雑誌が並んでいます。
いろいろある中で特にお勧めしたい育児書は「育児の百科」(著:松田道雄、岩波書店)です。これは1967年が初版の古い本ですが、どうでもよいことは、気にしなくて良い、本当に大事なこと、これだけは注意しなさいということがはっきり書かれています。これが新米両親にはとても参考になり助かるのです。
たとえば新生児の入浴に関して、「いちばん大事なことは、ひとつしかない。それはやけどをさせないことだ。耳に水がはいろうが、目に石けんがしみようが、赤ちゃんにとってはたいしたことではない。」とあります。他の育児書に載っているような赤ちゃんの洗い方や手順などはあまり説明がなく、そのやけどをさせないためにはどうすれば良いかが具体的に書かれています。
ほかにもこの中には気になる病気のことなどが詳しく書かれていて、ぜひみなさんに読んでいただきたい本です。