2011年 02月 23日
創業以来、自然由来の原料にこだわって石けんを造り続けている「まるは油脂化学」。
「健康と地球環境を考えたライフスタイル」をコンセプトに掲げている。
石けんは、動植物の油と熱とアルカリから造られ、酸と出会うとすぐに分解されて自然界に戻る。
まるは油脂では特に、合成の界面活性剤や酸化防止剤、着色料、香料などを加えず自然の素材で造ることにこだわり、修得に10年かかると言われる昔ながらの釜だき法、鹸化(けんか)法、塩析法で、職人が造っている。
赤ちゃんなど敏感な肌の人にもやさしいだけでなく、下水に流れた後はすぐに分解され、自然にもやさしい。
肌や衣類に残っても肌の弱酸性にふれて分解されやすく、万一飲み込んだ場合も胃酸の酸性に触れる。勿論、医師に相談することが望ましい。
肌を守る椿油の良さを知ってほしいと考えて取組んだのが、昨年初めて造った「椿うるおい」という石けん。
主原料は肌なじみのよいオレイン酸豊富な椿油で、産地として名高い長崎県五島の天然ヤブツバキの実を昔ながらの圧搾法で絞った、一番搾りの油だけを使用している。
さらに、ユズオイルとたっぷりのハチミツを加えて、しっとりした洗いあがりと甘く優しい香りが楽しめる。
搾りたての油を使うために、造るのは年に1度と決めた。
11月に搾油して12月に釜だきをし、枠の中で練って空気をぬき、じっくり熟成させるので、3月の下旬にようやく完成する。
ナイフでカットできるのに最後まで型崩れしにくく、無駄減りがないのが魅力。

石けん「椿うるおい」。
保管する間にゆっくり水分がぬけるようにとの配慮から生まれたパッケージで、石けんの呼吸を妨げないよう、椿の実の搾りかすを漉き込んだ八女和紙と、木箱が使われています。

年輪のような表情が楽しめる断面。
サイズの大きなものは、ナイフなどで使いやすい大きさに自分で切って使用します。
新しい取組みの一つとして、石けん塗装剤WENNEXを開発した。
石けん塗装とは、木製品を石けんで洗うと石けんの脂肪分が染み込み、汚れにくくなることを利用した塗装方法で、北欧で古くから行われてきたもの。WENNEXはこれに撥水性を持たせた。
木の呼吸を妨げず、木が持つ色や香り、素材感をそのまま楽しめる。
ウレタン塗装などに比べて汚れやすいが、誰でも手軽にメンテナンスができる事が魅力だ。手をかけるほど家具や床に愛着がわき、大切に使うことができるのではないか。木との付き合い方を改めて提案したい。

石けん塗装剤の「WENNEX(ヴェネックス)」。
A液は石けん成分とアルコール、B液はミネラル成分で、 順に塗って乾燥させる。
難燃性があり、安心して作業できるそう。

同じヒノキ無垢板に、左から
無塗装・石けん塗装WENNEX・オイル塗装・ウレタン塗装を施したもの。
石けん塗装されたものの手触りは無塗装のものと変わらず、さらさらとして気持ちがいいです!

講師の指導を受けて…

まろやかな泡を作りました

参加者どうしで泡を交換

肌年齢測定もしていただき、普段のお手入れを確認しました。
Q.弱酸性の洗浄剤もあるが。
石けんは、動植物の油脂とアルカリを原料にしており、酸性のものに触れると簡単に元の油脂に戻る。人の肌も弱酸性なので、万一石けんが残っても簡単に分解され、油に戻って肌の潤いを保つ。一方、弱酸性の洗浄剤は、天然の素材では作ることができないので、合成洗剤である。もし肌に残っても分解することはなく、不安が残る。
Q.石けんに消費期限はあるか。
製造日から時間が経つほど見た目は悪くなるが、刺激は減っていくので使用上問題はない。
Q.ゴシゴシ洗わないほうがよいか。
顔は泡で優しく洗うのがよいが、背中など汗をかく場所は、しっかり汚れを落とすことが大切。体はさっぱり洗いたいが顔はしっとり洗いたいなど、目的に応じて石けんを選んでほしい。
Q.石けん塗装は、塗装済みの床にも使えるか。
無塗装用の塗料なので、すでに何か塗ってあるなら、一度はいでから塗ってほしい。
おみやげにいただいた“わけあり石けん”は、10~15種類もの石けんがブレンドされているそう。
石けんを押し出すとき、どうしても20kgほど機械の中に残ってしまう。
毎回のように作るものが違うので、とっておいても使えず、以前は廃棄していたが、もったいないのでいろいろ混ぜ合わせて作ったのがこの石けんとのこと。
ハーブオイルやエキスたっぷりの、うれしいお土産でした!
http://www.nanairo.co.jp/
久留米市高野2丁目8-53
TEL 0942-32-9529
FAX 0942-39-4146
<ネットショップ>
http://nanairo-sekken.com/