2007年 11月 21日
福岡市内でおもちゃ屋を開いて13年。おもちゃコンサルタントでもある代表に、子どもの居場所づくりとおもちゃ選びの大切さについて聞いた。
子ども達が自由に遊べる空間は本当に減っている。かつて何の規制もなく子どもの意欲を無限に引き出してくれた公園の砂場も、今は犬猫のフンが増え、公園からなくなっている所もある。一方、家の中には物があふれ過ぎたり、足りなさ過ぎたりして、落ち着いて遊べる子どもの居場所が、外にも内にも少ない。
休憩時間には、様々なおもちゃを実際に手に取り、感触を楽しむ参加者の姿が見られました。
1歳を過ぎたら積木を是非用意してあげて欲しい。条件は、大人の身長まで積める、面取りをしていない、基尺が統一しているもの。他の遊びのベースにもなるので、色は無地が良い。ルールも規制もなく、自分の想像力で遊びが広がる点で、かつての砂場遊びに代わるものと言える。
崩すことから始めて徐々に積むのが好きになり、そのうち作りたいものが出てきて、それを表現するため様々な工夫をするようになる。小学校高学年になっても夢中で遊びますから、その意欲や集中力を途切れさせないためには、数も充分用意すること。
家族がいるリビングに小さな机と椅子を置くと、そこは子どもにとって、いつでも何をしてもいい大切な居場所になる。それにお片づけ用に棚を用意すること。大人の食器棚と一緒で、棚に片付けたり並べたりすることでおもちゃを大事にする事を覚える。ベースになる玩具は、大人が選ぶことで「主食的玩具」となり、積木やままごと、汽車などはシンプルだからこそ自己表現して長く遊べて楽しめる。子どもが選ぶのは色鮮やかな物なので、「おやつ的玩具」になる。

おもちゃ選びや環境の整え方など、子どもたちの居場所づくりに役立つ冊子の数々。
Q. 積木の数はどれくらい必要?
A. 年齢×100個は最低必要。驚かれるが、300個ほどではあっという間に楽しい遊びが終ってしまう。三角はお屋根、円柱は転がす遊びとなり、子どもの手を止めてしまうことが多い。初めて用意する時は立方体と直方体だけにしておくと、どう使っても積み上げられるので、遊びが広がる。
Q. 贈り物に、どんな物を選んだら良い?
A. 積木の他に、トレインカースロープを4ヶ月~小学高学年のご家庭に「一家に一台」とお薦めしている。ジグザグの坂道に車を走らせるもので、車が降りていく時の音とリズムがよい。「小学生の子が学校から帰った後、長いこと遊んでいた」とよく聞く。子どもはお絵かきが大好きなので、シュトックマー社の蜜蝋クレヨンもお薦め。しっかり描いた時、軽く描いた時、重ねた時で色の違いが楽しめ、色の発見ができる。発色が良い上に、カスが出にくく汚れにくいし折れにくいので、描くことが楽しい。パズルも、ピースを増やしていくのもよいが、数を減らして色のきれいなもの、物語性のあるものを選ぶとよい。贈り物は、ついかさを考えがちだが、質の良い物を選ぶと長く遊べ、喜ばれる。(価格は500円から3万円~)
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