2008年 01月 23日
精神障害者の小規模通所授産施設であるさざなみ第2作業所に、作業所の成り立ちやこれまでの歩みと、今後の展望をうかがった。
てんかん患者は長い間どの障害の範疇にも入らず、行き場も援助もなかった。1995年にようやく福祉の対象となったことを契機に、てんかん協会福岡県支部が設立したのがさざなみ第2作業所。精神障害者の作業所として、てんかんだけでなく、統合失調症やうつ病の人、事故や病気の後遺症で高次脳機能障害を持つ人などの働く場となり、1998年から活動を続けている。
近年、精神障害者も障害者雇用法の対象になったが、他の障害のケースと比較して就職は更に難しいのが現状。また、障害者自立支援法ができたため、当作業所もあと3年のうちに、最低賃金を支払う「就労継続支援A型」を目指すことになった。時給が最近やっと150円になったところ。もっと頑張らなくてはならない。
試食のパウンドケーキは大好評でした
材料にはこだわり、県内産の小麦粉、ヒヨコのうちから抗生物質を使わず育てられた横手さんの鶏の卵、種子島のきび砂糖を使っている。抹茶ケーキや紅茶ケーキ、レモンケーキには、完全無農薬・無化学肥料栽培のお茶や有機栽培の瀬戸田産レモンを使う。
材料選びとともに作業内容も、卵を1個ずつ器に割りいれて血合いを除く、きび砂糖をミキサーにかけるなど丁寧に取り組んでいる。
ケーキを作り始めて4年、安定して皆さんに提供できるようになった。もっとおいしいものが作れるように、今月からプロの指導を受けている。
他に草取りや掃除の仕事もしており、こちらもプロの教えを受けている。自立の為には継続的に売上げのあることが必要。質の良さで選んでいただこうと努力している。
自立への希望とこだわりが詰まった焼き菓子
Q. コスト計算はしていますか?
A. 良い材料を使おうとすると、コストはどうしても高くなる。卵も1個30円する。しかし、材料の質は落としたくないので、同じ品質で価格の安い規格外のものを利用するようにして、コストを下げる工夫をしている。
良い材料で作るとおいしいものができるし、おいしいものを作るのは楽しい。そしてなにより、食べた方に喜んでいただいていることが、作業をする通所者のやりがいになっている。これで頑張ってみようと希望を持っている。
Q. 小学校のフェスタに出店されたらどうでしょうか?
A. 行事のときに呼んでいただけたらありがたい。
待っていたらいかんと一昨年気がつき、今は会社や病院などに営業して歩いている。職場で注文書を回してくださる方もある。近所の城南小・中学校の職員室やデイケアのところにもお邪魔している。商品を置いてくださっている喫茶店や洋服屋さんもある。
個人宅も、城南区近辺にお住まいで5本以上ご注文いただいたお宅には、無料で配達にうかがっている。希望される方には、季節ごとに商品のご案内FAXをお送りしている。
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〒873-0959 福岡市城南区七隈2-2-2
TEL/FAX 092-873-0959