
今回は九州電力ショールーム「イリス福岡」で開催された特別版。環境問題の基礎知識と省エネについて聞き、エコキュート、IHの実物や実演を見学した。
CO2削減は緊急の課題
地球の平均気温はここ数十年で急上昇しており、海面水位の上昇など深刻な影響が出ている。CO2を始めとする温室効果ガス排出量の削減が急がれる。
電気とCO2の密接な関係
日本のCO2直接排出量を部門別に見ると、「エネルギー転換部門」が33%を占め、さらにその94%を発電が占めている(2006年データ)。CO2削減のために節電が必要だが、電気の使用量は、各種家電製品の普及を背景にむしろ年々増加傾向にある。また、1年を通して最も使用量の多い夏の1日を見た場合、昼間のピーク時の使用量は深夜の約2倍となっており、電力会社はピーク時に合わせて発電設備を用意しなくてはならず、設備利用率の低下が生じている。
節電のために消費者ができること
まず待機時消費電力を意識したり、省エネ性能の高い商品を選んだりして、日常の電気使用量を減らすこと、夜間電力をうまく利用して一日の電気使用量のピークの山をなだらかにする等の工夫を消費者にお願いしたい。
意外と違うエネルギーの使い道
ある調査によると、家庭で最もエネルギーを使うのは暖房、冷房だと答える消費者が多い。実際には、給湯の方がエネルギーを消費し、認識と実態がずれており、給湯の省エネを進める必要がわかる。
節電、省エネを実現するエコキュート
大気中にある熱を吸い上げてお湯を沸かす高効率給湯システム「エコキュート」。電気を使う大部分は、空気を取り入れるファンを回す所と、冷媒を圧縮する所だけ。消費する電気エネルギーの3倍もの熱エネルギーを得られるため節電でき省エネ。夜間に稼動するため、一日の電気使用量のピークをなだらかにすることにも貢献できる。
ショールーム見学
①特徴いろいろ 選べるエコキュート
エコキュートは、家電メーカーごとにブースを設けて実物を展示している。
基本的な機能は変わらないが、各社特徴がある。例えば・・・
・ 水道の水圧を利用するため3Fでも十分シャワーが使えるタイプ
・ 電気エネルギーの4倍の熱エネルギーを得られる超高効率タイプなど

メーカーごとに分かれているブースで各社の特徴がわかる
②湯沸しがガスより早い! IH
IHクッキングヒーターとガスコンロとが並ぶIH体験コーナー。使い勝手の違いを体験できる。IHは鍋に無駄なく熱を伝えるので、ガスより早くお湯が沸く。直火がなく、まわりが熱くなりにくいために夏場の調理も快適。とろ火にしても風で消える心配がない。また、ガスでは燃焼に伴う水蒸気が発生し汚れが遠くまで飛ぶのに対し、IHでは汚れがすぐ近くに落ちるので換気扇や壁が汚れにくいという違いもある。
IHの使い勝手の良さが実感できる実演コーナー

今回のおみやげ
・地球温暖化についてまとめられたレジュメは、わかりやすくまとめられ、図表満載の保存版!
・省エネに関する小冊子は、内容が具体的なので、すぐ行動に移せます
・ステンレス製のマイ箸は、ケースが箸置きになる優れもの
参加者と企業の意見交換
Q&A
Q.電気は貯めておけないの?
A.貯めておけないので、発電を停止させるなどして出力を調整しているが、もし足りなくなると停電してしまうので、必要量を読むのが難しい。また、設備はどうしても使用量のピークに合わせて用意するので、そのためのコストが電力会社にとっては重い。いずれ電気料金に反映させ、消費者に負担していただかなければならなくなる。売上が落ちるはずの節電を、電力会社が呼びかけるのはそのためでもある。電気使用量のピークがなだらかになるような使い方を工夫してもらいたい。
Q.家庭でできる省エネは?
A.古い家電は買い替えを検討すること。その際に参考になるのが省エネラベルで、トップランナー基準に達した製品にはグリーンのマークがつけられている。トップランナー基準とは、基準設定時に商品化されている製品のうち、最も省エネ性能が優れている機器の性能以上に省エネ基準を設定するもの。当然グリーンのマークの取得は年々厳しくなるが、冷蔵庫で10年前より60%近くも消費効率が改善されるなど、成果をあげている。
Q.エコキュートはお湯が足りる?
A.貯湯タンクのサイズがいくつかあるが、例えば370ℓタイプのものなら、90℃のお湯がそれだけあり、水を足しながら40℃前後で使うため、十分に足りる。また、来客の際も焚き増し機能を使用すればOK。
感想
- 地球温暖化から省エネまで詳しいデータもあり、とてもわかりやすいレジュメだと思う。説明も聞きやすく、理解することができた。
- IHクッキングヒーターの特徴がよくわかったので良かった。ヒートポンプの仕組みと実物もためになった。
- IHの火力の強さにビックリしました。ガスより弱いと思っていたのはまちがいでした。ガス台買い替えの時期でもあり、考慮しますが、停電の時など気になります。
- この場所には初めて来ました。おもしろいものが沢山。じっくり見たり、体験(料理教室)したいです。
- (エコキュートについて)まだまだ機器が大きいし、価格も高いですね。でもエコには必要な製品ですから、電器メーカーと協力して、工夫してもらいたい。
- CO2排出量、少しでも少ない方向に行けばよいと思う。が、エコ替えするには元の製品のリサイクル等にかかる排出量等、他にも色々考えると、エコ、省エネには総合的判断のアドバイザーがほしいと思う。
- 日頃当ビルの前を素通りしていたが、忙しい日常の中でも時には寄って最新情報を入手するのがよいと思った。
- 物を大切にする事が省エネになると思っていましたが、家電製品に関しては、何年かを目安に考え直したほうがエネルギーの節約になることがわかりました。自分なりにできるCO2削減を考えてみたいと思います。
九州電力(株)
http://www.kyuden.co.jp/
【本店】
福岡市中央区渡辺通2-1-82
℡: 092-761-3031
【イリス福岡】
福岡市中央区天神1-7-11イムズ6F
℡: 092-733-2090
営業時間:10:00~20:00