わいわい塾

開催レポート

パシーマ 龍宮(株)

2008/03/20

33パシーマ龍宮1.jpg
アレルギーに悩んだ会長が、自分のためにガーゼと脱脂綿を合わせて寝具にしたのが始まり。体調が改善していくことに驚き、製品化することにしたという。

 

 

 

  

パシーマが寝具に向いている理由

会長は60歳を過ぎてアレルギーに悩むようになり、薬を飲み続けたがよくならなかった。傷を治すのに使われるガーゼと脱脂綿を組み合わせたらどうかとふと思いつき、縫い合わせてみた。それを寝具として使うと熟睡でき、症状が改善していくのを感じた。

調べてみると、寝具としてよい条件が揃っている。
まず脱脂綿は、天然の綿をアルカリで煮て脱脂しているため、吸湿性が高くて放湿性も良く、夏はむれずに涼しいこと。逆に寒い時期には、上に布団や毛布をかけることで、吸着した湿度が発熱して暖かく過ごせること。ガーゼも、精製された木綿なので不純物を含まず、天然素材のやさしい感触を持つこと。
また、洗ってもすぐに乾くので、天気を気にせず洗濯でき、清潔さを保てること、など。
 
製品化するにあたり、ガーゼは医療用より密度を高めた。脱脂綿は簡単に切れずほこりが出ないよう、通常よりよい綿を使用してさらに不織布状に強化した。キルティングも丈夫な糸を使って細かく施し、アレルゲン対策に最も有効な丸洗いを何度も気軽にできるようにした。
繊維製品の安全性をテストする「エコテックス規格100」では、最も厳しいクラス1の認証を日本の寝具で初めて取得、何でも口に入れる赤ちゃんにも安心して使ってもらえる。
 
 
33パシーマ龍宮2.jpg
パシーマの生地見本を使い、手触りや吸水性を確かめる参加者
 
 
 
  
 
 

睡眠は細胞を修復する大切な機会

寝ている間に出ると言われる成長ホルモンは、傷ついた細胞を修復するので、大人にとっても大切なもの。リラックスした良い睡眠は免疫力を高める。
パシーマは、快適な温度・湿度を保ち、また洗うほどに肌触りがよくなる。第3の脳ともいわれる肌が感じる心地よさが、睡眠の質に与える影響は大きい。
 
  
33パシーマ龍宮3.jpg
パシーマを使用したフキンやハンカチ、小冊子などをいただきました
 
 
 
 
 
 
 

 参加者と企業の意見交換

Q&A

Q. 効果的な使用方法は? 
A. 夏はパシーマ1枚、冬はこの上に布団をかける。
本当は裸で寝てもらいたい。直接肌に触れるような使い方が最も効果的。肌が元気になり、皮脂量も増えるようだ。
しかし、寝ている時に地震が起きたら困るといわれ、パシーマの生地を使ってパジャマを作った。季節に対応できるよう、中綿の厚さを変えたものを用意している。 
 
Q. 洗濯や乾燥で気をつけることは? 
A. まずネットに入れないこと。水流でもまれたほうが風合いがよくなり、中綿もふんわりする。中綿がふくれることで少し縮むので、気になる場合は干す時に伸ばしてほしい。
乾燥機は使わないでと記載している。乾きやすい製品なので天日で乾かして。
柔軟剤は吸水性を落とし、また潤滑油のような働きをすることで糸のよりを戻し、破れやすくするので避けて欲しい。石けん洗剤は、石けんカスが残ると吸水性が落ちてしまうので、しっかりすすぐことが大切。
 

感想 

  •  睡眠についてよく研究されているようで、快眠する為の心得などがとてもためになりました。ぜひ使ってみたい。 
  • 綿にもさまざまな種類があるという事で、単に綿100%=天然でよい、とは限らないことがわかりました。
  • アレルギーによるかゆみは耐え難いものがありますね。とっさに綿やガーゼにくるまって寝たという開発者の気持ちが痛いほどわかります。いつの間にか症状が消えていたということにも素直に納得。早速使ってみたい。
 
 
企業情報

龍宮株式会社
福岡県うきは市吉井町新治278
TEL 0943-75-3148