わいわい塾

開催レポート

医療法人 元気が湧く こどもの歯科

2008/03/20

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小児歯科、矯正歯科として、子どもの歯は育てていくものと考え、そのためには、本人や保護者の理解と信頼を得て、協力してもらうことが欠かせないと、コミュニケーションをはかることを重視している。

 

 

 

オープンな診療室で安心を共有

子どもにとって、歯医者さんはどうしても不安になる場所。スタッフとの間の心の壁をなくすことで、安心して治療を受けてもらおうと考え、待合室と診療室との間のしきりをなくした。保護者は子どもに付き添って治療を見守ることも、待合室でくつろいで待つこともできる。
治療の際は、子どもに好きな手鏡を選んでもらう。鏡を使って治療の様子を見ると、子どもも納得して治療を受けられるようだ。
治療が終ったら、担当者の自己紹介が書かれたカードをプレゼントする。保護者には、これからも一緒に頑張りましょうという趣旨のお便りを出す。

待合室には「おもちゃコンサルタント」の私が選んだおもちゃや、絵本を用意している。この資格は、おもちゃもコミュニケーションの道具として小児歯科には必要なものと考えて取得したもの。スタッフは歯科衛生士の有資格者のみで、受付係も保育士の資格を持っている。オムツ交換を手伝うなど臨機応変に立って動けるように、受付机もカウンターをやめ、ラウンドテーブルにした。

 

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歯科医の選び方について、熱心に質問する参加者

 

 

  

 

 

歯医者をどう選ぶか

良い技術を持っていること、相性の良いことが大切だが、それは一度受診してみないとわからない。受診して、どんどん質問すること。なぜその治療なのか、なぜその薬を使うのか、わかるとそれだけでも効果が出るもの。
理解の助けとなるよう、当院では初診の患者に、治療内容や方針、メッセージを載せた案内パンフレットを渡している。患者や保護者とスタッフとが理解しあい、安定した関係を築くことが、良い歯を育てるためには大切なことと考えている。 

 

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たくさんのメッセージが込められたパンフレットや、お便り

 

 

 

 

 

 

参加者と企業の意見交換

Q&A 

Q. フッ素は有害と雑誌に出ていたが? 

A. 量が多ければ有害だが、適量ならこれほど効果的なものはない。
WHOも効果を認めている。
昔、京都で水道にフッ素を入れたときに、濃度を間違えたために利用者の歯に斑点ができたことがある。
有害説はその後遺症。
フッ素入りハミガキ粉も濃度が低いので安心。使い続けるとじわじわ効果を発揮する。
ただ「みがいた後、口をゆすぐな」という歯医者がいるが、あれは問題。
磨き粉も入っているし食べ物ではない。
使い終わったら1本全部食べたということで、そう考えたら大変。 

 

Q. 大学病院と町医者の違いは? 

A. 大学病院に行けばスペシャリストが治療してくれると思われがちだが、
スペシャリストである教授は、若手を教育するのが仕事。
私も大学にいたときは、立場が上になるほど実際に治療する機会が減った。
街中の医者は、必要な知識と技術を充分習得したからこそ独立して開業したといえる。
得意分野があるだろうから事前の情報収集は大切。 

  

感想 

  •  良い素材と最高の技術に巡り合い、健康な歯を維持して大人の歯にバトンタッチするなんて最高!
  • 治療のみならず、全人的な取組みで育んでいかれる医療に感動しました。ぜひ見学してみたいです。
  • 大事な治療に立ち会えるのは親もありがたいし、安心です。全体的にその方向へ向かえばいいですね。

 

 

企業情報

医療法人 元気が湧く こどもの歯科
福岡市南区大橋3-2-1大橋プラザ2F
TEL : 092-551-8080