わいわい塾

開催レポート

2017年9月 (株)タカラ薬局

2017/10/02

福岡都市圏(JR・西鉄・地下鉄沿線)を中心に、69店舗の調剤薬局を展開しているタカラ薬局。ここ数年で力を入れているのが、在宅訪問です。

患者の自宅や施設に薬剤師が訪ね、服薬時の工夫や注意点、飲み忘れを防ぐためのアドバイス、残薬整理などを行います。

 

また、ケアマネージャーや訪問看護師と連携し、患者のQOL(生活の質)を考え、より良いケアを提供できる薬局の展開に取り組んでいます。

 

また公民館・集会所・サロン・カフェなどでは、出前出張講座として薬についての相談や健康セミナーを開催しています。

 

地域の方々の医療サービス提供に積極的に取り組み、処方箋を持っていなくても気軽に立ち寄れる薬局づくりを目指しています。

 

かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師

内科・眼科・整形外科など、複数の病院で処方された薬をひとつの薬局にまとめて管理してもらう「かかりつけ薬局」を決めておくことで、重複を避けることができます。

 

さらに平成28年4月から「かかりつけ薬剤師」制度が始まりました。患者が薬剤師を指名し、毎回同じ薬剤師がかかりつけ薬剤師として担当します。

かかりつけ薬剤師からは、過去の服薬記録と経過の継続チェックや処方薬の残薬調整、市販薬・健康食品・サプリメントなどをまとめて把握し、薬の服用時や生活習慣についてのアドバイスを受けることができます。

 

お薬手帳には、病院で処方された薬と共に、普段服用している健康食品やサプリメントの情報もあわせて記入することで、処方する際に飲み合わせについての確認も取りやすくなります。

 

健康食品・サプリメントについて

健康食品は普段の食事で不足している栄養素を補ったり、健康の増進・向上に役立つ成分が入っているもの(特定保健用食品/トクホ・保健機能食品・栄養機能食品)、サプリメントは特定の栄養素を主成分としているもの(ビタミン・ミネラルなど)です。

 

これらのものに関しては、個人が判断して購入するものであるため、きちんとした情報を得ることが大切です。不明な点があれば、医師や薬剤師に相談することです。

厚生労働省が推奨している「GMP」マーク(適正製造規範)は、安全性の指標のひとつです。

 

薬の正しい飲み方

水かぬるま湯で飲みましょう。コップ1杯 200ccが目安。(※水なしで服用できる薬もあります)

  • 喉や食道、胃の入り口あたりで錠剤やカプセルが張り付くのを防ぎます。
  • 水にしっかり溶けることで、薬の成分の吸収が良くなります。

 

水やぬるま湯以外で薬を飲むのは避けましょう。

  • ジュース等に含まれる成分と薬の成分が反応してしまうことがあります。
  • 血圧の薬とグレープフルーツジュースを一緒に飲むと、薬が効きすぎてしまうことがあります。
  • 牛乳で飲んでしまうとカルシウムが薬の成分とくっつき、腸からの吸収を阻害してしまいます。
  • コーヒーや紅茶などのカフェイン飲料も避けましょう。頭痛薬や風邪薬にはカフェインが含まれているため、一緒に飲んでしまうとカフェインの過剰摂取による一過性のカフェイン中毒に似た症状が出ることがあります。
  • お酒と併用して薬を飲むのは避けましょう。薬もお酒も肝臓で分解されますが、お酒が優先されて薬の分解が後回しになるので、効き目が強くなってしまいます。精神安定剤や睡眠薬などの服用時には注意が必要です。

 

カプセルは中身を出さず、錠剤は砕かずに飲みましょう。

  • 製薬会社は、胃で溶け腸で吸収されて作用が始まる時間を計算して作っています。錠剤で真ん中に筋が入っているものは、そこから割っても作用が変わらないようコーティングして作られています。


代替できる薬が他にあるかなどを医師に提案するのも薬剤師の仕事のひとつです。薬の服用について不安や疑問がある時は、相談してみましょう。

 

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)について

骨粗鬆症は、骨の内部が軽石のようにスカスカになり、骨折しやすくなる病気です。閉経後の女性や過度なダイエット、遺伝、喫煙・飲酒習慣により引き起こされることが多いと言われています。また、年齢が上がるにつれ、骨粗鬆症になるリスクが増えてきます。

介護が必要になった原因の上位には骨折・転倒が入っています。背骨の圧迫骨折や太ももの付け根の骨折などで治るのに時間がかかり、QOLが低下してしまうことが要因です。

 

自立した生活を健康な状態で送ることができる健康寿命を延ばすためにも、日頃の生活習慣が大切です。そこで今回は、ロコモティブシンドローム(運動機能障害)を防ぐ体操をいくつか教えていただきました。座ったまま・立ったまま、その場で簡単にできる運動です。

 

*脇のストレッチ、片足立ちなど教えていただきました

 

講座終了後にはタカラ薬局で準備していただいた、超音波で骨密度を調べる骨密度測定器や血圧計で、簡単な健康チェックを行いました。

 

新しいサービス スマホde処方せんアプリ

スマホで処方せんを撮ってタカラ薬局に送信すると、薬局は利用者が来るまでに薬を準備しておいてくれます。待ち時間の短縮になります。

※詳しくはこちら

 http://www.takarapharmacy.co.jp/app/index.html

※処方せんの有効期限は、発行日を含め4日間です。

 

参加者との質疑応答

骨粗鬆症は一度なったら治らないんですか?

処方された薬をきちんと飲んで骨折のリスクを下げ、上手く症状と付き合っていきましょう。食事や生活習慣に気をつけることで、維持することができます。

新薬(先発医薬品)とジェネリック医薬品(後発医薬品)の違いは何ですか?

ジェネリック医薬品は、新薬の特許が切れた後に販売される、価格を安く抑えられた薬です。新薬と同じ有効成分・効き目なので、安心して使えます。

感想などアンケートの声 (一部)

  • 処方薬の受け取り以外でも利用できる状態を作れば、地域包括ケアの実現も難しくないと思った。
  • 体操がよく理解できました。今から少しずつ実践していきたいと思います。
  • かかりつけ薬局や薬剤師を見つけることが大事だと思いました。
  • 薬剤師の在宅訪問は、体調の悪い時には特に大変助かるシステム作りだと感じました。
  • 高齢になるといろんな病院にかかることが多いので、トータルで管理していただけるのはうれしいです。
  • かかりつけ薬剤師は、相談に乗っていただいたりと、第2のホームドクターになるようなイメージで良いと思います。
  • 骨粗鬆症は病名であること、男性にも起こり得ることなど、知ることができました。
  • 健康食品の特性、薬の正しい飲み方など、大いに参考になりました。
企業情報

株式会社タカラ薬局

【サポートセンター】
福岡市博多区博多駅前3-25-21博多駅前ビジネスセンター 3F
TEL: 092-436-2900
FAX: 092-436-2901
H P:http://www.takarapharmacy.co.jp/