わいわい塾

開催レポート

2012年7月 九電産業(株)

2012/07/20

 

九電産業橋本部長.JPG

わいわい塾も、皆様のご支援を受けて70回目を迎えました。今回は、第17回わいわい塾(2006年4月)に出演いただいた九電産業㈱が6年ぶりに再登場されました!

 

今回のお題は、「天草の塩を使った職人こだわりの“うまかだし”・・・アイディア次第でレシピが広がります」。

 

 

 商品販売部 部長 橋本文明 様

 

 ☆九電産業㈱について

九電産業㈱は、九州電力の子会社として昭和28年5月に設立された約1,200名のスタッフを抱える企業さんです。
九州電力のサポート業務のほか、保険の代理店、旅行代理店等の部門があり、営業部門を担当しているのが商品販売部です。

「親会社の九州電力から皆様方に節電のお願いをしておりますが、私達九電OBも”計画停電はさせてはならない”と言っています」と、橋本様が”節電の夏”についてコメントされました。

☆「天草の塩」についてのお話

「天草の塩」は、天草郡苓北町にある工場で、九州電力の石炭火力発電所の蒸気を熱源に使用してつくられています。着眼点がエコでユニークですね。

美しい天草灘の海水を自動ポンプで汲み上げ、10ミクロンのフィルターにより不純物を取り除き、オートメーションシステムにて蒸気を熱源に二重平釜による濃縮・煎ごうを行う独自製法で仕上げています。
濃縮した後に、三日間じっくりと寝かせる「寝かせ」の工程を取り入れることで、「塩味・酸味・苦味・甘み」がバランスよく調和した味わいまろやかな海水塩になるそうです。

出来上がった塩は、金属検出器等での検査のほか、目視によるダブルチェックで念入りに検品しています。

脱水により水分が約8%になった塩が「しっとり」タイプ、さらに乾燥機で乾燥させ、水分が約0.8%になった塩が「さらさら」タイプです。
「なっとく!商品」にも認定されている商品です。

 

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左から天草の塩 しっとり、天草の塩 さらさら

 

☆塩の重要さについて

「塩」にもいろいろあります。イオン膜を利用し濃縮され結晶化された塩は、海中のミネラルはほとんどがなくなってしまい、ナトリウムが99%以上という塩です。
一方「天草の塩」は、独自製法によりカリウム・マグネシウムといったミネラルがしっかり残っている塩で、カリウムはナトリウムを体内から排出する働きがあります。
この話どこかで聞いたような・・・と思った方もいますよね。前回ご出演の㈱ふくやさんの”減塩のお話”で伺いました。どのような塩を摂るかが重要なのですね。
これからの暑い日は、発汗により水分とともに塩分も体外に出ていくので、塩分の摂りすぎはよくないものの身体には必要なものです~と塩の重要さについて強調されました。

☆「天草の塩」の試食

P1030131.JPG塩の味がわかりやすいというきゅうりに「天草の塩」をつけて試食してみましたが、「後味にうまみがある」などと好評でした。
次にお話しされる「うまかだし」の袋の中身も皆様に見ていただき、こちらもきゅうりにつけて試食しました。

もともと天草は塩の名産地で、その昔、大宰府政庁への貢物として珍重されていました。現在は、太宰府天満宮に「太宰府献上願塩」として奉納されているそうです。また、複数の有名メーカーの商品に採用されているそうで、「あの○○にも使われてるの!?」という声が会場から出ていました。

 

 

P1030107.JPG一般的な塩の価格が1kg 200円位であるのに対し、「天草の塩」は1kg 1,200円です。1,000円の差がありますが、年間に一般家庭で使用する塩の量は大体1kg位、多くて2kg位です。
毎日使う塩が、年間で1,000円の価格差であれば、味や健康のことを考えるといかがでしょうか
・・・という橋本部長のお話に、うなずく参加者の姿もみられました。
また、今話題の塩糀を「天草の塩」で作ったら、かなり美味しい塩糀ができるのでは~等の感想も聞かれました。

 

☆「うまかだし」についてのお話

「天草の塩」といういい塩ができたので、これを使って他の商品を作ろうと開発したのが「うまかだし」です。
枯れ鯖節のコク、鰹本枯れ節の酸味、うるめ鰯節の苦みなど6種類の素材をだしの専門家が研究を重ねた比率でブレンドしただしです。
そのだしの専門家が美味しいと認めた「天草の塩」と醤油で薄い下味がついているので、お吸い物や薄味の煮物なら、そのままで何も加える必要はありません。
水を張った小鍋に1包入れて1、2分煮出すだけで、プロ顔負けの味が出来上がります。

また、「うまかだし」の画期的なところは、袋を破って中身を使う事も出来るので、炒め物や和え物等が簡単に美味しくできるところです。

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☆「うまかだし」を使った料理の試食

P1030130.JPG九電産業さんが作ってくださった下記料理を試食させていただきました。
・「だし」として利用した炊き込みご飯とお吸い物
・なす、人参等の生野菜に、袋を破って中身をまぶして作った浅漬け


「うまかだし」は塩と醤油の薄い下味がついているので、今回の試食品には他の調味料を足しておらず、本当に便利です。
参加者の皆さんは、「うまかだし」の美味しさと手軽さに驚いていました。

☆九電産業㈱と参加者との意見交換

九電産業㈱の通信販売「こだわり直Q便」のホームページに掲載されている”うまかだしレシピ”には、 単時間で美味しくできる料理例が掲載されています。
そのページを会場に映して参加者に見ていただきながら、意見交換をしました。


P1030112.JPG前々回のわいわい塾の際にお配りした「うまかだし」のサンプルを試してみられた参加者も多数おられたようです。
「お好み焼きの生地に袋を破って中身をそのまま入れたら、すごくおいしかったです」「チャーハンに入れてみました」等の声が聞かれました。

「煮物などの色がきれいに仕上がる」「だしだけではなく、調味料として重宝」という感想になっとく!でした。

 

 

 

弊社スタッフも「だし」として利用して炊き込みご飯を作ったり、「長芋のうまかだし焼き」「とろろ汁」「鶏のうまか焼き」等、わいわい塾開催後もあれこれ試してみて、”便利でおいしいだし&調味料”と実感しました。

☆ 最後に・・・

「うまかだし」を使ったレシピを思いつかれた方は、是非当社に教えていただければありがたいです。
九州は第一次産業の宝庫ですが、まだまだ知られていないものも多いです。コマーシャルベースに乗らない、九州でできた魅力的な産物を紹介していきたいということで、九電産業㈱のこだわり直Q便は作られました。
地産地消を大切に、これからも九州を元気にするお手伝いをしていきます、と締めくくられました。


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*参加者に配布された資料です

*お土産に「うまかだし」と「天草の塩」をいただきました

 

参加者と企業の意見交換とアンケートの声(一部)

塩の価格は安いものから高いものまでさまざまありますが、この価格の違いは?

塩の作り方は複数あるが、その製造工程により価格差が生じる。早く安く作るために海水に圧力をかけて製造する塩が最も多く販売されているが、「天草の塩」は、二重平釜による製法により作られている。食用塩の袋には、どこのどのような原材料か、どのような工程で作られたかについて記載するよう表示が義務付けられているので、購入の際は確認してほしい。

「うまかだし」に含まれる塩分量は?

1袋8gのうち、塩分は2g以下位。専門家が研究を重ねた結果の黄金比率であるため、具体的な数値は企業秘密ということでお願いしたい。

原材料名の中に「原材料の一部に小麦、乳、大豆を含む」と記載されていますが、乳製品が入っている?

L型醗酵乳酸カルシウムが原材料に含まれているため、“乳”と表記することになっている。少量入れることで全体のバランスがよくなるということで使われている。WHOからも認可された材料で、各種商品に使われているもの。

感想(一部)

  •  「天草の塩」は使っています。熱中症予防のため等にも、塩分は身体に必要なものなのですね。
  •  塩の大切さ、製造過程のこだわり等を聞くことができてよかったです。食生活について、まずは塩から見直したいです。
  • 健康上有効な“いいもの”として塩造りにチャレンジされているとのこと。火力発電所の熱を利用している点も評価できる。取扱商品の一つとして、供給し続けてください。
  •  「天草の塩」のよさを理解できました。素材を引き出すために、良い塩を使っていきたいと思いました。
  • なぜ九電が食品を?と思っていたのですが、「天草の塩」誕生の話を聞き、こだわりや地産地消の取り組みが聞くことができて良かったです。
  •  「うまかだし」を使った料理のレシピをたくさん聞くことができてよかったです。
  • 日本のだし文化が健康の源かも・・・と思わされました。
  • 手間と時間をかけて丹精を込めて作ったことがよくわかりました。
  • まだ使っていませんでしたが、試食してみて塩分の加減や旨味具合がよくわかったので、これから利用してみたいと思いました。
  • だしというより調味料として利用すると良いということがわかりました。レシピ集を今日の皆さんのご意見を参考に料理してみます。煮物に醤油色がつかず、上品に仕上がりそうですね。
  • 商品名が「うまかだし」になっていますが、これだけで他の調味料がいらないので便利。
  • だしの使い方によっては失敗すると思うので(例えば、味噌汁には控えめでないとダメ)、袋に“だし+調味料”と記載されたらよいと思います。
  • (コスト削減のために)直売方法をとっているとのことですが、販売ルートの開発が今後の課題のように思われました。
  • 地産地消のための取り組みがよく感じられました。これからも、地元企業とのコラボ商品の開発を期待しています。
     
企業情報

九電産業(株)

ショッピングサイト「こだわり直Q便」
http://www.kodawari-q.com/

福岡市中央区渡辺通2丁目1番82号
電気ビル北館4階
TEL 0120-66-9393 FAX 092-713-9918