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五ヶ瀬ワイナリー株式会社の歩み

2021年11月25日

  五ヶ瀬ワイナリー株式会社の歩み

 

 ぶどう栽培の実績もない宮崎県五ヶ瀬町にワイナリー構想の話が持ち上がったのが平成6年、主要産業は農林業であるが、その中で農業の将来を鑑み、それまでの農産物の主な販売先である大手市場のみに頼らない受皿づくりを模索して、町行政・町議会そして町民がそれぞれの立場の垣根を越えて議論を重ねたことを記憶している。今思えば、今日良く使われている“6次産業化”を目指した町独自の運営方法であった。
 九州山脈のど真ん中にある我が町は、平均標高が620mと高く、年間平均気温は12.7℃で冷涼な気候の上に朝夕と昼間の寒暖の差が大きく、四季がはっきりしている。
 そのような環境を利用してこれまで経験したことのないぶどうの栽培を推進し、ワイナリーを立ち上げ、五ヶ瀬町産ぶどう100%に拘ったワインを造ると言う冒険の道を歩むこととなる。これまで紆余曲折はあったが、今ではぶどう生産農家は35軒、栽培面積11ha、ぶどう栽培品種は8品種で100tを超える栽培量となり、目的とする農業振興・地域振興の一助を担っている。

 

 

 

 今年でワイナリー創業17年目を迎えているが、近年ワインの製造販売のみならず、色んな商品の研究開発と販売に力を入れている。一つは海と山とのコラボレーションで商品化した五ヶ瀬ぶどう“桜舞カンパチ”が年間販売量5万匹を超える商品に成長している。これは宮崎県北浦町の丸正水産との共同研究で商品化したものであるが、魚の不飽和脂肪酸と言われる脂質は養殖時に与える餌によって過度になり易く、それが養殖特有の臭みとなり、解体後は時間の経過とともに酸化が進んで日持ちにも影響を与えると言う。そこで、ぶどうのアントシアニン効果を期待してワインの製造過程で発生するぶどうの皮を乾燥粉末にして通常の餌に配合し給餌している。そうすることでカンパチの脂質を調整し臭みをなくし、食べ易く、更に解体後の保存性を高めると言うもの。

 

 

 

 更に今年に入り、「なっとく!認定」の企業である株式会社ピエトロ様から弊社のワインビネガーを使用したドレッシングが発売された。数年前よりビネガー商品を検討してきた中で、料理用のワインビネガーや飲用としてぶどう果汁をワインビネガーにブレンドしたワインビネガードリンク等の商品を発売してきたが、ここにきて株式会社ビスネット様のご縁で「なっとく!認定」企業とのコラボレーションが図れたことに大変歓びを感じている。
 “共生”“共有”“共同”が叫ばれている昨今、異業種間の相乗効果と地域を巻き込んだ取り組みがこれから更に重要視される時代を迎えていることを痛感している。

 

 

 

五ヶ瀬ワイナリー株式会社  常務取締役 宮野恵

 

 

 

 

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