「ビスネットの昼休みへようこそ♪」第13回 オーガニック(第1回)

2021/08/10

こんにちは。パクチーです。
4半期ごとに出しているビスネットの情報誌「なっとく!
Life」。毎号、消費生活に関するさまざまな話題を特集してお届
けしていますが、次号のテーマは「オーガニック」。というわけ
で、このコラムも「オーガニック」で語ってみます。
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ある日、情報誌編集長のAさんから「オーガニックってどん
なイメージ?」との質問が飛んできました。
Mさんの答えは「海外セレブ好み♪ってイメージ」。
たしかに、雑誌やネットでは海外セレブおススメのオーガニ
ックコスメとかもよく紹介されているし、最近は動物性食品を
いっさい食べないというヴィーガンも増えてるみたいだし、オ
ーガニックと海外セレブって確かに結びつきます。

 


Yさんの答えは「よくわからないけど、尖がってる感じかな
…最近はわからないけど、以前は『有機でないものは毒』みた
いに言う人たちがいたのよ。自分も影響を受けた時期があるけ
ど、今はそこまでこだわる必要ある?っていうのが本心かな」
これもよくわかります。オーガニックって一部の意識高そう
な人が強いこだわりをもってやっていて、ちょっと近づきがた
いような…。ジャンクフードもぱくぱく食べちゃう私にはちょ
っと縁遠いかなって感じ。
Nさんの答えは「作るのが大変。手間ひまかかってる。よく
がんばってるなって感じ」オーガニックの農産物を作る農家さ
んの大変さはよく耳にするところ。Nさんは、「オーガニック」
という言葉から作り手の大変さを思い浮かべたんですね。
そして、最後に私。「オーガニックといえば、健康にいい!体
にいい!」。私にとって、オーガニックとは「健康」イメージし
かなく、ほかに思いつくことはありませんでした。

 

 

こういった私たちの答えを聞いていたAさんから、次の質問
が飛んできました。「じゃあ、オーガニックって何?」
「オーガニックって『有機栽培』のことだよね…」「当然無農
薬だよね~」「肥料が違うんじゃないのかな…」なんだか改めて
言われると途端に自信がなくなってきました。私自身、「オーガ
ニック=健康」と自信をもって言ったわりに、オーガニックだと
何が体にいいの?農薬を使わないから…?そしたら有機じゃな
くても、無農薬でいいよね…?なんだか頭がぐるぐるしてきま
した。

「オーガニック」と名の付くものは野菜や果物といった農産
物のほかにも、「オーガニックワイン」「オーガニックコーヒ
ー」などの加工食品や「オーガニックコットン」「オーガニック
コスメ」といった食品以外の分野にも広がり、私たちが目にす
る機会も増えています。なんだかいいものみたいというイメー
ジはありますが、みんなどういうものを指すのか正確にわかっ
ていないような感じです。

 

 

「オーガニック」に関する正しい理解は「なっとく!Lif
e秋号」を読んでいただくとして…この「オーガニック」。世界
的に急成長しているってご存知でしたか?
全世界で有機農業の農地の面積は、1999年から2017
年の間になんと6倍に増加。全耕地面積における有機農業の割
合は1.4%になりますが、日本については全耕地面積の0.5%し
かありません。世界的にみると日本は「遅れている」といえそ
うです。
有機農業の成長に合わせて、オーガニック食品の売上も右肩
上がり。市場規模は、アメリカが断トツで5兆円、その後独、
仏、中国と続きます(1兆円規模)ちなみに日本はというと、
1800億円規模ですのでマーケットはまだまだ大きくありま
せん。オーガニック食品はアメリカやヨーロッパでの消費が多
く、消費者一人当たりの購入額でみると、アメリカ、フランス、
ドイツは日本の11~12倍、一番多いスイスに至っては日本
人の28倍もオーガニック食品を購入しているとのことです。

そこで知りたくなるのが外国ではどんな感じでオーガニック
製品が売られているのかです。こういうときは現地で生活して
いた人の話が一番わかりやすかろう…ということで、聞き取り
調査してみました。

 

「ビスネットの昼休みへようこそ♪」第14回 オーガニック(第2回)へつづく