前編:家具・インテリア カネヒロ「セレクトすることへのこだわり」

2022/01/24

「家具・インテリア カネヒロ」は、福岡県太宰府市にて土・日限定で店舗をオープン。家具・カーテン・ギャッベ(イラン手織り絨毯)を販売しています。平日は自社で家具の配送・設置やカーテンの取付工事などを行い、少人数でちょっとめずらしい、メリハリある働き方を行っています。

 

セレクトすることへのこだわり

家具は、地元大川をはじめ、飛騨高山・旭川・徳島などから、デザイン性の優れたものをセレクトして展示。最近はお客様自身がアレンジをより楽しまれるようになり、ダイニングのチェアは4脚すべて同じではなく、2脚ずつ異なるデザインをミックスすることが多くなってきています。そのため、同じメーカーで揃えるよりも、こちらからおすすめの座り心地良いチェアをセレクトし、その良さをお伝えして選んでいただく楽しさが増してきました。

 

 

 

カーテンについては、何百種類もある中からお客様のお好みを探りながらご提案するのですが、家具以上にお客様の趣味嗜好について深くお話を聞くことになるため、より関係性が近くなる気がします。カーテンやブラインド、ロールスクリーンなど、組合せ方は多岐にわたり、カーテンレールの取付高さなども細かくご提案。その際に家の構造や窓の方角など、数多くの情報をつなぎ合わせていく工程は、相性診断のような、謎解きのような面白さもあります。

 

 

また、お部屋でのくつろぎを感じさせる大事なアイテムに、ラグがあります。なかでも、世界に一枚だけのイラン手織り絨毯「ギャッベ」との出会いは、特別な愛着をわかせます。ギャッベとは、毛足の長い絨毯のこと。そのうち、イラン南西部のファールス州でカシュガイ族が守り続けてきた伝統技法が、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。脂分をしっかり含んだ羊毛の糸を手結びしたギャッベは、丈夫で汚れに強く通気性も良いため、一年中敷きっぱなしで100年使えるといわれるほどです。

 

 

カネヒロでは、カシュガイ族が織るギャッベの中でも世界から高く評価される「ゾランヴァリ」社の作品を扱っています。ゾランヴァリ社の創業者は、遊牧民の織るギャッベを世界に初めて広めた人物。「メジャー0の精神」を掲げ、絨毯を取引する際、自らがメジャーの0の方を持ち、長さを遊牧民に測らせたため、遊牧民からの厚い信頼を得ました(遊牧民にメジャーの0を持たせ、長さを短くごまかして取引する絨毯商も少なくなかったようです)。ゾランヴァリ社は遊牧民の生活の糧となるギャッベの価値を高く保つため、限られた店にしか作品を出しません。しっかりとギャッベのことを学び、それを伝えることのできる店だけに。そのため、カネヒロのスタッフも実際にイランへ行き、遊牧民の住まいとゾランヴァリ工場でギャッベが作られる様子を学んできました。(前編終わり)

家具・インテリア カネヒロ

曳村

 

後編:家具・インテリア カネヒロ「イラン手織り絨毯「ギャッベ」工場見学記

 

 

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家具のカネヒロ
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