わいわい塾

開催レポート

2017年3月 (株)グッデイ

2017/03/31

今月のわいわい塾はグッデイさんでした。創業以来のモットーは「家族でつくる いい一日」。単にモノを売るホームセンターではなく、「いい一日」のヒントが見つかるお店づくりを進めている柳瀬社長にお話しをうかがい、「ヒーロー社員」の中からガーデニング担当のお二人に寄せ植え実演を見せていただきました。

 

 

リアル店舗の魅力は社員の魅力

小売業界で今、元気がよいのはネット通販。お客さんは家でネットショッピングをし、商品も家まで運んでもらうという買い方が増えています。このような状況の中で「リアル店舗」を持つホームセンターが生き残るには、モノに魅力があるだけでなく、お客さんと直接やりとりをする社員が魅力的であること、社員の力を引き出すことが大切だと考えています。

 

 

 

 

IT化を進めて、社員の接客・研修時間と余裕を確保

もともと様々な分野のスキルを持つ社員が多く、さらに能力を伸ばしたり、接客を充実させたりするために、発注業務等コンピュータに任せてよいところはどんどん任せることにしました。このIT化によって、接客時間や研修時間が確保される一方、残業が減るなど、働き方改革が進んでいます。

 

 

 

 

 

IT推進で可能になった花苗の「絶対鮮度宣言」

ガーデニングコーナーで扱う花の苗は、入荷して1日で店頭に並べており、以前から品質や鮮度には自信がありました。が、店頭に出した後の管理に工夫の余地のあることがわかり、ITを活用して物流を見直した結果、店頭に並んでいるのは入荷して4日以内の苗だけ、という管理が可能となりました。「絶対鮮度宣言」という、他社にはないサービスの提供につながっています。

 

 

 

 

社員の中から「ヒーロー」を発見

もともと高いスキルを持っていた人、グッデイでさらに伸ばした人など、力のある社員がたくさんいます。例えば地域ラジオでDJとして活動している社員。一緒にイベントをすると、地域の人に愛されていることを実感します。
また、NHK「みんなの趣味の園芸」でグランプリを取ったガーデニング担当社員。すごいのは、一緒に働いている後輩も賞を取ったこと。後輩も育てていることがわかります。

 

 

「ヒーロー社員」たちと一緒に作る モノ × コト

【各種ワークショップ】
各店舗で、ガーデニングや木工体験などのワークショップを開催しています。昨年は店舗を飛び出し、アクロス福岡や岩田屋デパートなどでも開催し、好評でした。


【グッデイ×東急ハンズ 十番勝負】
東急ハンズの実演担当者とグッデイ社員とで、便利グッズをテーマ別に紹介する対決をし、観覧者に投票してもらうという初の試みでした。昨年の冬、天神きらめきスクエアで行いましたが、グッデイの得票が多く、福岡の皆さんの地元びいきに感謝するイベントとなりました。


【D.I.Yエキスポ】
DIYをおしゃれに楽しもう、というコンセプトで、1ヶ月にわたって全店舗で展開しました。ワークショップには2日間で千人の参加者がありました。


【長尾店「GOODAY FAB」】
工作室を作り、レーザーカッターや3Dプリンターなどを設置しました。専任スタッフ2人が常駐して、機械の使い方やDIYのアドバイスをします。

 

 

 

 

 

 

寄せ植え講座開始

寄せ植えは長い期間楽しめます。きれいな状態を保てるように仕上げると、プレゼントにも喜ばれます。


①使うと便利なもののご紹介
【ココヤシファイバー】
ワイヤ―のカゴなどに寄せ植えをする時に、ココヤシファイバーを使うと、土やシートなどを自然に隠しておしゃれに仕上がります。


【草除けシート】
寄せ植えの鉢底に切って敷くと便利。目が細かいので土がこぼれず、なめくじなどの虫も入ってきません。水は通すのでムレず、また柔らかくて扱いやすいのも良い点です。


【グッデイ「かる~い培養土」】
ココナッツ繊維を焼いた灰を使用しており、通常の培養土より40%軽くなっています。土と違い、再生可能な素材を使用していることも、環境に配慮している点でおすすめ。


【ゼオライト】
多孔質なので腐敗菌や余分な水を吸着し、根腐れ防止に役立ちます。用土の1割ほど混ぜ込みます。


【マグアンプ】
植物の根から出る酸でゆっくり成分が溶けだす肥料です。効果が持続するのが便利
です。

 

 

②苗の扱い方
苗をポットから出したら、根を一番下の中心からナナメに1/3ほど切り落します。切られることで刺激され、根の成長が促されるので、寄せ植えが元気に長持ちします。

 

手でしようとすると余分な力が加わるのでハサミを使うこと、水分を吸い上げる力が一時的に弱くなるので、水の必要量が減るよう下の葉1/3を取り除くこと、がポイント。
マメ科のものや、ロータス、アリッサムなど、主根が真下に伸びる直根草の場合は、ナナメでなく、垂直に根を切ること。


苗によっては、一つのポットからいくつかに切りわけることも可能。詳しくは店頭でスタッフにきいてみてください。


苗を植えこむ準備ができたら鉢を傾け、前の苗から詰めていき、土を入れ、後方へ作っていきます。
ポットの苗をいくつかにバラして使うと、前から見るとしっかりにぎやかになっていても、後ろから見たときにすきまが見えます。ムレないのと、苗が成長する余裕があるのが良いです。

 


水遣りは細い口のジョウロを使って、根元にかけるようにします。

 

 

 

 

 

 

参加者との質疑応答

「DIYエキスポ」のチラシはちょっと面白く、DIYに便利な道具の紹介も載っていて、役に立つ情報のようだったので、捨てずにとっておいてあります。

初めての試みでしたが評判が良かったようです。また考えてみたい。

寄せ植えについて。色の組み合わせにセンスが問われますね。なかなか納得のいくようにいきません。選び方にひけつはありますか

自然を観察するのが一番です。実際の花を見ると、花に使われている色はお互いを引き立てあうよい組み合わせになっています。また、一つの花に入っているのは多くてもせいぜい3色程度。これらを参考に、使う花に含まれる色からグラデーションとなるように、色数を抑えて、組み合わせてみてください。

高齢化が進んでいるので車を運転しない人が今後増えていくと思う。購入した後、商品を持ち帰る手段は何かしら準備されていますか?

商品の持ち帰りのための用意としては、現在、軽トラックの無料貸し出しと、一律500円の配達があります。当面はこれで対応していく予定です。

感想などアンケートの声 (一部)

  • “何でもそろっている”というイメージで、いつも利用しています。仲間の間では、物が壊れたりなくなったら、「グッデイに行ってみろ!」が合言葉みたいなものです。
  • 近所の長尾店がとてもきれいに改装され、明るいイメージとなりました。これからの更なるチャレンジに期待しています。
  • 社員の方がすごく良い方で、説明など本当に親切に行ってくださり助かっています。
  • 前身が嘉穂無線とは驚きでした。福岡が本店とも知らずにいました。歴史も長く、地域にねづいているホームセンターだと思います。
  • 寄せ植えの仕方が勉強になりました。コミュニケーションを取りやすいお店のようなので、思い切って店員さんに話しかけてみます。
  • お客と直接コミュニケーションをとるやり方はとても良い。また、人を活かすことは会社としてとても大事なことだと思います。
  • 内側からいろいろ発信していらっしゃって、消費者として興味がわきます。
  • ホームセンターのイメージが変わりました。行って楽しい店作り。がんばってください。
企業情報

株式会社グッデイ

筑紫郡那珂川町松木2丁目61番地
TEL: 092-953-0369
HP: http://www.gooday.co.jp/