2018年10月　株式会社雲仙きのこ本舗

2018/10/31

今回のわいわい塾は、長崎県南島原市から雲仙きのこ本舗さんに来ていただきました。

株式会社雲仙きのこ本舗　～美味養生～体に良くておいしい食品づくり～

雲仙きのこ本舗は2017年に創業60周年を迎えました。

先代が、自身が生まれた島原の西有家町茸山（なばやま＝きのこが採れる山）という地名に縁を感じ、雲仙・島原にきのこの一大産地を作りました。長崎県農業試験場の指導を受け、長崎県えのき茸生産組合の名で創業し、当時、きのこ栽培の先進地であった長野県への視察、その後「雲仙きのこ本舗」としてえのき茸の人工栽培研究を開始しました。やがてきのこ瓶詰め加工品を販売し、九州初となる空調管理下でのきのこの人工栽培、島原手延べ素麺の技術を活かした麺製造をしています。

（写真）
左から楠田好美統括マネージャー、楠田喜熊社長、福岡店スタッフ丸尾さん

きのこは菌類

きのこは、倒れた木の切り株などに発生したことから「木の子」と言われるようになりました。きのこは植物ではなく、菌類の仲間で胞子によって繁殖します。葉緑素（クロロフィル）をもたないため、光合成ができません。そのため、樹木や落ち葉などに菌糸を巡らせ、これらを分解し栄養源として成長します。繁殖のための胞子を生産するために菌糸の集合体である子実体を作ります。これを「きのこ」と呼びます。

きのこの種類

腐生性きのこ　倒れた木や落ち葉を栄養源として生育　『椎茸』『なめこ』『えのき茸』『ぶなしめじ』『舞茸』

菌根性きのこ　木の根と共生しながら生育　『松茸』『本しめじ』

栽培方法(人工栽培きのこ)

原木栽培は春秋２回の栽培ですが、菌床栽培は１年を通して栽培できる利点があります。雲仙きのこ本舗では菌床栽培を主とし、2017年には有機JAS認証を受けたえのき茸、エリンギ、舞茸の栽培も始めています。

きのこの栽培期間

栽培期間がえのき茸とぶなしめじでは2倍近く違います。

きのこの効能

きのこは食物繊維が豊富でカロリーが低いと言われる食品。そのほかにもさまざまな効能があります。

家庭のきのこ消費動向

菌床栽培の普及により昭和50年代と比較してきのこの消費が2倍になっており、家庭での購入頻度は、椎茸が月1回（約100g）で、その他のきのこは月4回（1回約100g）購入されています。きのこパスタやきのこハンバーグなどのメニューで需要が増えました。年齢別にみると50代以降の家庭での利用が最も多く、20代の購入率は低くなっています。

雲仙きのこ本舗のきのこ加工品