2012年1月　（株）リフォーム三光サービス

2012/01/20

衣類のお直しといえば、以前はズボンの裾上げなど「サイズ直し」のイメージがあったが、近頃では、物を使い捨てにせず直して使おうという風潮があり、もっと積極的に幅広く利用されるようになっている。

当社では、従来のリフォーム（サイズ直し）に加え、リペア（補修）、リメイク（別な形へ作り変え）も手がけている。お気に入りで擦り切れてしまった服、大切な人から譲り受けた服など、そのままでは着られないが捨てたくない服は誰でも持っているもの。そのような服を活かすお手伝いをしたい。

現在九州内に35店舗を構えているが、店舗で出来ない作業は技術者を集めた本店で行うので、どの店舗で出しても同じレベルのサービスが受けられる。身近なショッピングモールの他、天神イムズ、博多シティなどにも出店し、また独自のファッション情報誌「Rスタイル」を発行して、流行をとらえながら新しいスタイルを提案している。

依頼者の様々なリクエストに応えたり、こちらからデザインを提案したりするには、高い技術やセンスを持ったスタッフが欠かせない。そこで、ベテランスタッフの雇用を促進するとともに、新人の発掘･育成のため、リフォーム・リメイクスクール「縫工房」を開講している。10代から70代までいろいろな生徒さんがおり、趣味として通う人もいるが、仕事をしたいと希望する人には当社への就職や在宅での仕事の案内もしている。

障がい者の力にも注目しており、積極的に採用している。140名ほどのスタッフのうち約30名が障がいを持つが、彼らは集中力があり、高度な技術を次々習得するなど仕事に向かう態度が真摯。他のスタッフにもよい刺激となっており、互いを尊重し高めあう社風につながっている。

依頼を受けている実例を見せていただきました！

64リフォーム三光サービス　宮原取締役.jpg 裾が破れて、ダウンを詰めた中袋が見えているコート。裾を短くすることもできますが、長さを変えたくない場合は、ポケットの内側などから同じ布を持ってきて、あてることもできるそうです。

64リフォーム三光サービス　ジャケット.jpg 服地はまだまだしっかりしているのにデザインが古くなったジャケット。肩パッドを取り、肩や袖を少し詰めたり襟のデザインを変えれば、素敵に着られます。

64リフォーム三光サービス　マフラー.jpg 参加者のお気に入りのマフラー。頻繁に身に付けるのでフチがほつれてきてしまいました。特殊ミシンできれいにかがることができるそう。

64リフォーム三光サービス　浴衣.jpg 浴衣を涼しげなワンピースに。帯もワンピースによく似合う手提になりました。

参加者と企業の意見交換とアンケートの声（一部）

年を取ったら、かぶって着るタイプの上着の脱ぎ着が大変になってきた。前開きに変えてもらえるか。ズボンも足を通すのが辛いので、例えばわきを全部ファスナーで開け閉めできるようにするなどは可能か。

上着を前開きにすることは可能。ズボンについても、施設から頼まれ、ヒザから下にファスナーをつけて脱ぎ着を楽にする工夫をしたことがある。また、加齢で筋肉が落ちて服がダブダブしたまま着ておられる方もあるが、幅を少し抑えるだけで印象が違うので、お直しをしてみてほしい。

使い捨ての時代ではなくなったということに気づかされました。断捨離ブームで、何でも古いものは捨ててしまうのが良いと思っていましたが、大切に着たい物のリフォーム、リメイクもとっても大切だと感じました。
素材がよく、処分せずにしまっている衣服を新しいデザインに変えて着用できればと思いました。
非常にすばらしく手間がかかって高くなるのもわかるが、値段との折り合いが難しいかな。
何度か利用させていただいてますが、丁寧に作業してくださっていると思います。
リフォームイコール裾上げ、くらいにしか思っていなかった自分が恥ずかしい。積極的に利用しようと思いました。
世の中、断捨離しようという風潮がある中で、捨てがたい物があったので、色々できるとわかって良かった。
リフォームだけでなく、リペア、リメイクにより、きれいに補修されたり全く違ったデザインになったりして驚きでした。捨てられない高品質の服が再生するとは素晴らしい。
障害者の雇用や技術者の養成など積極的に行われていることに好感を持った。

お直し実例before(左)after(右)

リフォーム（サイズ・形の補正）

着る人のサイズにきちんと合わせるだけで、印象がずいぶん違ってみえます

64リフォーム三光サービス　リフォーム例１.jpg