なっとく!コラム~日々雑感~「蒲鉾板が変わる」 髙瀬文夫商店

2023/11/09

 

大分県日田市の蒲鉾板製造メーカー

お客様に買っていただいた蒲鉾が「おいしかった」と言って買えるような信頼度の高い蒲鉾板作りを目指しております。蒲鉾板は、存在を主張せず、蒲鉾にとって助けになっても、絶対に害にならない板を目指して、従業員一同が心を合わせて、持ち場を全うしているところです。そのためには、原木買い付けの際の『材料へのこだわり』、自社開発の乾燥法による『品質へのこだわり』企業の責任としての『環境へのこだわり』をもって、安全・安心な蒲鉾板創りを目指しております。(高瀬文夫商店HPより抜粋)

 

 

~蒲鉾板が 変わる~

木材の集積地であり、製材所も多数ある、大分県日田市。弊社はこの地で蒲鉾板の製造販売を行い61年になります。

蒲鉾板は白い板が好まれるので、当初は製材時に出る杉の白しら太た(皮の近くの白い部分)を集めて蒲鉾板を作っていました。

 

ところが昭和40年代に蒲鉾の生産量が激増。杉では効率が悪く、かわりに色が白く匂いも少ない樅(もみ)を使うようになりました。その樅(もみ)も現在は希少で、ほとんどが輸入材になっています。
新型コロナによるウッドショックで現在、輸入材は高騰が続き、円安も重なり、樅(もみ)の輸入は大変厳しい状況下におかれています。

 

 

 

しかし私は、国内に大量にある杉を、また使うチャンスが来たと思っています。これまでは、杉の心材(中心の部分)は赤く、蒲鉾板には適さないと言われてきましたが、弊社が研究開発を進め、蒲鉾板として使えるように!テスト販売したいという蒲鉾メーカーが増えてきました。
「国産で使えるものを活用し、地元にあるものを大事にしたい」。やっとそういう時代になりそうで、期待感を持って楽しく仕事に取り組んでいます。

 

 

髙瀬文夫商店の新事業

(左)itaTTe tsutsu cup 杉の木のコップ

(右)itaTTe tsutsu straw 杉の木のストロー 詳しくはこちらから

 

 

 

 

株式会社 髙瀬文夫商店
代表取締役社長
髙瀬加津男