わいわい塾

開催レポート

楽しい(株)

2006/12/20

24楽しい1.jpg「お客様に喜ばれて楽しい。社会に貢献して楽しい。儲かって楽しい。」をキャッチフレーズとして、平成13年に設立された環境関連事業会社。

 

持続可能な地域密着型食品廃棄物循環システム「メリーズモデル」を提唱している。平成16年度の北九州市環境賞奨励賞受賞。
 
 
 

リサイクルのしくみを作り上げないと循環型社会は成り立たない。

  日本はリサイクルの先進国なのに、生ゴミのリサイクルは進んでいない。その理由として、「処理機が高い、良質な堆肥が出来ない。発酵時のにおいの問題。リサイクルのしくみが出来ない。」がある。そこで構築されたのが、経済的価値と環境価値を両立させた「メリーズモデル」。
 
 

「メリーズモデル」の特徴

 業務用生ゴミ処理機のレンタル制により、毎月支払っている生ゴミ処理費と同額程度の負担で、リサイクルの仕組みに参加しやすくした。当社はこの生ゴミを良質な堆肥に変えて農家に販売。参加企業は、その堆肥を使った安全・安心な農産物も購入できる。また、企業には有害成分を一切含まない「竹割り箸」を利用してもらい、使用した箸は竹炭や石けんへとリサイクルされる。

 
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メリーゴーランドのようにぐるぐるまわるリサイクルの輪!
 
 
 
 
  
 

社会的貢献 

食品廃棄物減量や、CO?排出量削減、自治体による処理コストの削減。良質な堆肥作りに取り組み、都市部と山村を北九州エコタウンを通じて繋ぐ、安全・安心な食の循環を実現した。さらに、竹割り箸のリサイクルは、福祉施設と連携して行っている。今後は、この持続可能な地域密着型食品廃棄物循環システムの全国展開を目指している。
  
 
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お土産は、安心竹割り箸とリサイクル竹炭か手作りエコ石けん。 
 
 
 
 
 
 
 

参加者と企業の意見交換

Q&A

Q. 竹炭は何度でも使えるの? 
A. 冷蔵庫の脱臭剤として3~4ヶ月使える。使用後は煮沸して(5分間位)天日に干すとまた使える。 
 
Q. 有機JASマークか、産直かどちらがいいのか迷ってしまう。 
A. 下郷農協では、「消費者に絶対にうそはつかない」というこだわりを持っている。有機JASの認証を受けている農家は15軒あるが、認証を受ける為のデータ作成が煩雑で費用も高い為、認証は受けてない農家もある。 
 
Q. 循環型社会を確立していくのに私たちが出来る事は? 
A. 「ハチドリのひとしずく」という南アメリカの先住民に伝わるお話のように、今私に出来る事を考えて、実行していく事がとても大切。 
  

 感想 

  • 経済的価値と環境価値の両立の話が印象的だった。様々な分野との連携で、成り立っているのも素晴らしいと思う。循環型社会を構築することが収益につながるのが理想と思う。 
  • 話を聞いていたら、楽しくなってきました。環境の仕事に携わっている人が、こんなにうれしそうに話しているのは珍しいと思いました。
  • メリーズモデルの仕組みの中で、消費者が関われる部分があるといいと思う。
 
 
 
企業情報

楽しい株式会社
北九州市若松区向洋町10番1 北九州エコタウン実証研究エリア内
TEL:093-752-5300