わいわい塾

開催レポート

焼酎豚本舗

2006/12/20

 

24焼酎豚本舗1.jpg鹿児島県の北部に位置する大口市は「焼酎発祥の地」と言われるまち。また「黒豚」の生産地としても知られている。
大口市の人材育成講座に参加した際に、特産品として開発中の「焼酎豚」と出会った。
しかし、開発を引き継ぐ人が誰もなく、特産品作りは頓挫しかかっていた。

 

 

 

 味のヒントは小倉のうどん屋さん

「自分が作りたい!食べたい!」と直感し手を挙げたが、その後も試行錯誤が続いた。その時に思い出したのが、昔食べた近所で評判のうどん屋のおでんの味。これまでの角煮のイメージを捨てて、全く新しいスタイル、味で作ろうと決意した。
その結果、「じまん市大賞」を受賞。大口名物となった。

 

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パッケージの書はご主人の作品!!

  

 

 

 

添加物は一切使わないこだわり

材料は、鹿児島の六白黒豚、霧島の関平温泉水、大口の金山ネギ、生醤油、枕崎のかつおぶしなど昆布以外はすべて地元鹿児島のものを使っている。焼酎も地元の芋焼酎、「伊佐美・伊佐錦・大泉」をブレンドしている。また、砂糖は貴重な喜界島の黒砂糖を使用。

ひとつの鍋に5㎏の豚のかたまりを入れ、つきっきりで脂をとりながらゆでていく。焼酎豚にレシピはなく、味付けは「カン」ひとつ。機械では出せない手作りの味なので、これからも自分の出来る範囲で、こだわったお客様に買って頂けるように「企業ではなく家業」として10年後も変わらない味を作り続けたい。

 

純粋な黒豚の廃脂を活かしたい

焼酎豚を作る際にでる豚の廃脂で「ラード」や「石けん」を試作中。環境の為にも、廃脂を減らしていけるように、商品化していきたい。

 

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お土産は、試食でいただいた焼酎豚と黒豚丼をセットで!

 

 

 

 

 

参加者と企業の意見交換

 Q&A

Q. 角煮というと厚く切って食べるイメージなので、ちょっと薄いのではないか? 
 A. これまでの角煮の概念を変え、歯ごたえがないと黒豚ではない
との地元の人のアドバイスを受け、薄くても歯ごたえのあるものを作った。
白豚でも作ってみたが旨味や食感の違いは明らかだった。 

 

Q. 温泉水を使うのはなぜ? 

A. いろいろな水や温泉水を試した結果、鹿児島の関平温泉水が豚にぴったり合ったので使っている。
この温泉水は旨みがあり、ご飯を炊いたりお茶やコーヒーを入れるととても美味しい。

 

Q. 豚の飼料はどんなものを使っているの? 
 A. 土壌改良がされた有機農業で作られたさつまいもを飼料としている。 

  

感想 

  • とても新しい味が気に入りました。金額は高いと言われますが、下げない方が絶対売れると思います。味に合った金額ではないでしょうか。 
  • 角煮のイメージから言うともう少し肉厚の方がいいかと思ったが、試行錯誤を繰り返され、角煮と切り離して作られたこの製品は甘み控えめでとても美味 しかった。値段的にはやや高い印象。しかし、本物の黒豚、生醤油等を使用し、無添加と言う事で納得。安心して食べることが出来ると思う。  
  • せっかく焼酎豚と言うネーミングなので、もう少し焼酎の味がしても良いのではないか。

 

 

企業情報

焼酎豚本舗
鹿児島県大口市木ノ氏1950-69
TEL:0995-22-2366 
FAX:0995-22-2823
* 現在営業停止です