(株)ピエトロ
2009/03/20
今や全国的に知られるピエトロだが、材料と手作りにこだわるため、商品によってはどうしても生産量が限られること、また、できたてのものをなるべく早く直接消費者に届けたいと思うことから、近年は通販に力を入れている。
「大きな厨房」で作るピエトロドレッシング
はじまりは1軒のスパゲッティ専門店だった。ただ、博多の人はせっかちで、麺を茹でる10分が待てない。そこでサラダを出すことにしたが、社長はそのころ主流のフレンチドレッシングをかけるのではなく、しょうゆを使ったオリジナルのものをかけた。それが評判になり、「ちょっとわけて」という声に応える形で商品化され、福岡みやげに利用されるようになり、口コミで全国的に知られるようになった。
工場で作るようになってからも、作り方は変わらない。味のポイントになる玉ねぎは、その時期においしい地域のものを厳選し、手作業で選別・カットし、寸胴鍋で少しずつ何度も作っている。工場というより「大きな厨房」と言える。
こだわりを追求したピエトロファーマーズ
事業の拡大や効率化より、手間ひまかけておいしいものを作ることにこだわっているから、コストもかかり、量も限られる。また保存料を使わないため賞味期限も短く、今の流通システムが求めるものと合いにくい。そこで、2年前から消費者に直接届けられる通信販売に力を入れてきた。その「ピエトロオンラインショッピング」では、おなじみの商品を扱う「いつものピエトロ」とともに、通販限定のシリーズ「ピエトロファーマーズ」を扱っている。
「ピエトロファーマーズ」の商品は、作り手の見える旬の素材にこだわり、下ごしらえから一つひとつ丁寧に調理し、心を込めて仕上げている。材料が手に入った分だけ作るので、流通にのせられるだけの量がなく、通販限定にしている。3月末までは「蟹と蟹ミソのパスタソース」が出ており、おかげさまで好評。また、ミルクジャムは昨年、人気口コミサイト「お取り寄せネット」で準大賞を受賞した。
話題のミルクジャムと、オニオンティを試食しました
玉ねぎの皮に含まれる「ケルセチン」は、デトックスやアンチエイジングに効果ありと最近注目されているポリフェノール。
ピエトロで扱う玉ねぎは国産の厳選されたもので、その皮を手作業で丁寧に選別して、えりすぐりのハーブをブレンドして作られる。
*ビューティ:ローズヒップ、ハイビスカス、ローズをブレンド
*リラックス:柚子、レモングラス、ミント、カモミールなどをブレンド
*ウォーミング:ジンジャーとシナモンをブレンド
参加者と企業の意見交換
Q&A
Q.試食のミルクジャムがおいしかった
熊本のカリスマ酪農家、衛藤さんの牧場の牛乳を使用している。衛藤牧場の牛は健康状態がとても良く、毛がツヤツヤとしていて、気性も穏やか。その牛乳は飲み比べるとすぐにわかる。これに生クリーム、グラニュー糖を加え、火加減を微妙に調節しながら、4時間鍋につききりで丁寧に煮込んで作る。初めは小瓶で売り出したが、「どんどん食べちゃうから大瓶にして」と言われ、現在は300gで販売している。パンだけでなく、果物につけたり、コーヒーに入れたりするのもおいしい。
Q.ピエトロドレッシングは自分には少し塩辛い。違うタイプのものはある?
博多の人は「こゆい」味がお好きな方が多いようだが、そうでないものが好きという方には、ライトタイプ、またはグリーンがおすすめ。黄色いキャップのライトタイプは50%、緑のキャップのグリーンは70%、それぞれ油の使用量を抑えている。また、コレステロール値を下げると言われるオリーブオイル配合の「ボスコシリーズ」、国産玄米黒酢と黒ごまを使った「黒酢と黒ごま」などもおすすめ。お声は、開発担当者に伝えます。
Q.ドレッシング工場で玉ねぎを手作業で切っているというお話にびっくり。目は痛くないの?
毎日作業していると慣れるそう。ピエトロに入社すると社員研修で必ず経験することになっており、自分には大変だった。しかし、玉ねぎの内側の傷みや芽はセンサー等を使ってもわからず、これが混じると味が落ちるので、どうしても人の目と手が必要になる。
感想
- 最近スーパーでもドレッシングが売られているので、大量生産とばかり思っていました。こんなに人の手がかかっているとは知らずにびっくりしました。
- 福岡にいるので、ネットには気づかなかったです。お取り寄せで注目されているとは驚き。
- ミルクジャムがとてもなめらかでおいしかったです。手間ひまかけてつくる商品はすばらしいですね。
企業情報
(株)ピエトロ
福岡市中央区天神3-4-5
0120-377-750
福岡市中央区天神3-4-5
0120-377-750